健やかな肌を保つためのスキンケアのポイント

[アトピー・ノート] 松峰啓真

2013年12月06日 [金]

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アトピーの肌でも健康な肌を保つためには、スキンケアが重要です。今回は、ちょっとしたスキンケアの方法をご紹介します。

肌の清潔

アトピー肌は、ほこり、花粉、汗など、肌に付着するものに反応しやすく、かゆみが生じることが知られています。これらは、水やぬるま湯で簡単に流せるので、かゆみが気になったら、さっと洗い流し、優しく清潔なタオルで水分を拭き取りましょう。顔や首など、簡単に洗い流せない部分は、精製水などをスプレーボトルに入れて持ち歩き、肌がしっとりする程度までスプレーし、優しくティッシュなどで抑えるように水分をふきとることをお勧めします。

保湿

健康な肌の維持には、肌の水分を保つことが大切です。肌を清潔にした後に、肌をカバーするように保湿剤を塗り、直接肌を刺激するものが触れないようにすることで、肌を守ることができます。

入浴後の保湿

入浴後は、皮膚も清潔な状態になり、水分もたっぷり残っているので、肌の保湿に最も適しているタイミングです。ただし、肌を守る皮脂が洗い流されているため、皮膚はより乾燥しやすい状態になっています。ただし、入浴後は20分もすれば入浴前と同程度にまで乾燥が進むとされているので、入浴後は5分以内に保湿してあげるのが理想です。そこで、ちょっと試して欲しいのは、浴室内で保湿剤を塗る方法。浴室のすぐ外に保湿剤を置いておき、浴室内で体をふいて、たっぷりの保湿剤を全身に塗ってみて下さい。浴室内の蒸気によって水分が保たれ、保湿剤ののびも良くなります。少しベタベタすると思いますが、しばらくすればなじみますので、お試し下さい。

日中のかさつきやかゆみに

保湿剤は、気になる時はいつでも塗ることがポイント。無意識に掻いているときはありませんか?乾燥が原因で掻いているのかもしれません。掻くことが刺激となり、かゆみが増してしまいますので、掻く代わりに、肌を保湿してみて下さい。皮膚を傷める代わりに皮膚の保護となります。

 

 

松峰啓真

ファルマボタニカ株式会社 研究開発部 品質管理室 室長
薬剤師。東京理科大学卒。2年間の米国留学を経て、アレルギー専門クリニックの処方箋取り扱い薬局で薬剤師として勤務。2008年より現職に就任。アレルギー対応スキンケア製品の輸入販売、自社開発製品の品質管理・製品開発に携わる。2010年にオーガニック植物を使用した精油とスキンケアのブランド「Organique」の立ち上げに参画し、現在はアサイーオイルをはじめとする高機能オイルの研究に注力している。マスターズ水泳でも活躍中。

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