アトピー日記をつけたい！　2

パソコンにもようやく慣れ始めた頃、ブログを勧めてくれたのもその知人だった。子どもの育児で苦労していることをブログに記録したらどうか？と提案してくれたのだ。そんなに必要性を感じなかったものの、物は試しと始めたらすっかりこれにハマってしまった。
そのブログで、子どものアトピー記録をし、写真などの掲載もしていた。

ある日、ブログを観てくれていた親戚から「可愛そうな写真が載っていて、とても見れない」と忠告をくれた。確かに息子の顔も写っていたし、私は息子の頑張っている姿だ、と誇りに思っていたけれど、読み手によっては「自分の子どものこんな姿を平気でさらすなんて」と不快に思う人もいるのだと初めて知った。そんなこともあり、息子のアトピーがすっかり綺麗になってから、いったん気持ちを整理するためにブログを閉鎖することにした。
一方、別の親戚は「がんばってるね、あなたの頑張りがとても伝わってきて涙が出たよ。」「とても貴重な記録だからぜひ手元に保管しておきなさい」と言って、なかなか時間が取れない私に代わって、ブログページからわざわざワードに貼り付けたデータを送ってくれた。ブログに掲載されていた写真もちゃんと！これには驚いたし、感謝で涙が止まらなかった。

書いている当時は無我夢中で書いていた。今はほとんど書くことのない、あるいは気力がでないブログを、当時はほぼ毎日更新していたから自分でも驚く。それだけストレスが溜まっていたのかもしれない。子どものアトピーの様子はもちろんのことながら、内容は多岐に渡る。
mixiで加入していた音楽仲間のライブに行ってみたとか、自分の恋愛感とか、恥ずかしながらもそれはそれはプイライベートなことも結構赤裸々に綴っていた。きっと今じゃそこまでは書けない。また、ブログはmixiでリンクを貼っていたのでmixiで知り合った仲間からのコメントもたくさんいただいて、それらのコメントを読むことも毎日楽しみだった。
mixi上では、音楽を通じて仲間になった人たちがほとんどのため、アトピーには直接関係がない人たちが多い。それでもその人たちがブログを読んでくれて、心が軽くなるようなコメントを数多くよせてくれた。それらの言葉にどれだけ励まされただろうか。