かゆくて、ごめんね。 前編
[アトピー・ノート] 雫ゆき江
2014年6月06日 [金]
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アトピーには、乾燥が辛い真冬の夜。
布団に入って30分くらい経ったころ音がします。
ポリポリ… ゴソゴソゴソ… ガリッガリッ、そして…
「ママ… かゆいよ…」
私は眠い目をこすりながら布団から抜け出し、塗り薬をモモのかゆい部分にすり込むようにマッサージし、かゆみが落ち着くと布団にもどって、また眠り始めます。
それから3時間くらい経つと同じことを繰り返す…乾燥した冬は、眠りについて体が温まってくると全身の色んなところがかゆくなってくるので、一晩に2、3回薬を塗ります。
冬の真夜中に起こされて薬を塗る作業は、寒さで身の縮む思いがします。
でも一番つらいのは、かゆくて眠れない幼い我が子です。
眠り始めにかゆくなるためか、モモは寝つきが悪く、布団に入って1時間以上眠れないこともしばしばあります。寝かしつけている私の方が先に寝入ってしまうことが多いので、かゆくなると起こされる形になるのです。
ある晩のこと、寝不足続きだった私は、眠る際に起こされたことにイラっとして
「いい加減にしなさい!お布団入る前に言ってよ!」と怒ってしまったのです。
続きは次回の後半でお伝えしますね!どうぞお楽しみにして下さい。
雫ゆき江
1971年、栃木県宇都宮市生まれ。グラフィックデザイナー・ライター・コラムニスト。
調理師免許を持ち、グラフィック、テーブルコーディネート、ディスプレイ、執筆まで幅広く活動。2004年女児出産。生後10カ月で娘がアトピー性皮膚炎と食物アレルギーを持っていることが判明。そこから始まったアトピー&アレルギーの学びと経験で、育児と仕事の両立に泣き笑い奮闘中。
家族は、夫、娘(小2)、猫3匹(左近オス・萬寿メス・千寿メス)。