アトピー性皮膚炎の治療法

[アトピーの基礎知識]

2013年12月24日 [火]

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アトピー性皮膚炎の治療の種類

一般的に、下記のようなものが挙げられます。

  • スキンケア
  • 薬物療法(ステロイド外用薬・抗アレルギー剤など)
  • 環境整備(ダニやホコリを除いて、ペットは飼わないなど)

アトピー性皮膚炎は生活環境が原因となる場合が多いため、それらへの対策とともに、ステロイド外用薬やその他外用薬、免疫抑制薬などで治療を行います。加えて、スキンケアがとても重要です。

スキンケア

皮膚を清潔に保ち、保湿剤を使用します。入浴時は、皮膚を乾燥させないタイプの石鹸を使用します。保湿剤の利用は症状が軽減し、ステロイド外用薬の効果が高まることや、ステロイド外用薬が減量できることが信頼性の高い臨床研究1)2)によって確認されています。
スキンケアについては「生活の中で気をつけたいこと」も合わせて御覧ください。
1) Hoare C, Li Wan Po A, Williams H. Systematic review of treatments for atopic eczema. Health Technol Assess. 2000;4:1-191.
2) Lucky AW, Leach AD, Laskarzewski P, et al. Use of an emollient as a steroid-sparing agent in the treatment of mild to moderate atopic dermatitis in children. Pediatr Dermatol. 1997;14:321-324.

薬物療法

ステロイド外用薬で皮膚の炎症を抑えます。ステロイド外用薬を使用する際には、症状に合わせた強さのステロイド外用薬を、決められたやり方で塗らなければいけません。医師の指示通りに使用し、決められた日にきちんと受診するようにしましょう。
ステロイド外用薬で十分な効果が得られない場合、免疫抑制薬が用いられることもあります。他にもかゆみなどの症状を軽くしてくれる、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬、漢方薬が処方されるケースもあります。
もし効果が見られない場合は、医師に相談しましょう。また、良くなったからと勝手に判断して、薬の使用を止めてしまうのはNGです。よく聞くリバウンドや副作用は、そのほとんどが医師の指示を守らなかった場合に生じています。

環境整備

ハウスダストやダニなど、アレルギーの元になるものを除去します。毛のあるペットも避けた方が良いでしょう。
エアコンのフィルターは、ダニやウイルスの巣になりやすいので掃除を忘れずに。寝具は床へ直に敷く布団より、ベッドの方がダニを寄せ付けにくいので良いでしょう。

乳児・幼児のアトピー性皮膚炎治療

乳児のアトピーは、主に顔や耳、頭などに赤班やジクジクとした湿疹が出ます。原因は、特定の食物に対するアレルギーや母親の妊娠中の飲酒、喫煙、特定の薬の摂取が関係するとも言われています。しかし、詳細な原因は判明していません。

基本はスキンケアです。保湿剤を欠かさず、毎日入浴でキレイに体を洗ってから塗りましょう。赤ちゃんによっては、保湿剤にも合わないものがあります。
また、お風呂で温まるとかゆみが強くなるので、お湯はぬるめに。
口の周りがごはんで汚れると刺激になりやすいので、ごはん前にも保湿剤を塗ると良いかもしれません。

下着は肌に刺激のない木綿のものを着せ、洗濯機はすすぎの回数を多くします。洗剤が残っていると、それが刺激になってかゆみが出ることもあります。漂白剤は避けた方が良いでしょう。アトピー用の低刺激洗剤も、市販されています。

ジクジクして炎症が強い時は、ステロイド外用薬を医師の指示通りに使用します。
抗ヒスタミン薬(かゆみを軽くする)、抗アレルギー薬(アレルギー反応を抑える)等が処方された場合は、きちんと服用させてください。薬について、飲み合わせなど気になることがあれば、医師にしっかり聞いておきましょう。

離乳食は、アレルギー反応が明らかに出た、あるいは検査でアレルギーだと分かった食品を除く方が良いでしょう。ただし、あまり完璧を求めすぎると栄養失調になりますので、神経質になり過ぎないでください。

ダニ・ホコリ対策はとても大切です。毛のあるペットは避けましょう。ベビーベッドの時期が過ぎても、子供用ベッドを使うとダニを寄せ付けにくいので安心です。

小児のアトピー性皮膚炎治療

乳幼児は皮膚が薄く皮脂も少ないため、とくに皮膚が敏感です。そのため、アトピー性皮膚炎は決してめずらしいものではありません。成長して皮脂が増えるとともに、次第に症状が軽くなっていくケースも多いようです。

小児のアトピー治療も、基本は保湿外用薬によるスキンケアです。
皮膚をしっかりと保湿した上で、ステロイド外用薬を使用します。
症状によっては抗ヒスタミン薬(かゆみを軽くする)、抗アレルギー薬(アレルギー反応を抑える)等が処方される場合もあります。きちんと守られた用法で服用しましょう。

小児の中でも、10歳以降の数年はスキンケアの管理・継続が難しい年頃です。自立心が芽生える一方で、本人に全てを任せてしまうと不満や不安も感じるようです。完全な自己管理は無理ですが、できるだけ本人が使いやすい保湿薬を選ぶなど工夫し、根気よく励ましながらスキンケアが楽しく続けられる対策をしましょう。

この年頃は転校や受験、学校の友人関係などが主なストレスになります。症状が安定してきても、このようなストレスや環境の変化等で再発するケースが珍しくありません。
症状が再発し、かゆみや炎症などが強くあらわれた場合は、医療機関で適切な診察を受ける必要があります。

大人のアトピー性皮膚炎治療

大人のアトピー治療も、基本は変わらず保湿によるスキンケアです。ただし、大人の皮膚は厚くなり、薬の効き目成分が浸透しにくくなっているため、処方されるステロイド外用薬の強さが変わります。部位(首や顔など皮膚の柔らかい部分)ごとの薬の強さの使い分けも必要になってきます。
かゆみや炎症が強い場合は、ステロイド外用薬の他に抗ヒスタミン薬(かゆみを軽くする)、抗アレルギー薬が処方されることもあります。ただし、妊娠中や授乳中の女性は服用できません。他にも使用できない外用薬があるので、治療中に妊娠・出産を希望する場合は、必ず医師に相談しましょう。

重症度が高くなかなか改善しない場合は、免疫抑制薬や紫外線療法、ステロイド内服薬が使用される場合もあります。試してみたい場合は、医師とよく相談してください。

大人のアトピーは、思春期・大人の患者さんが中心です。ただしこの年代はストレスが多岐にわたり、些細なことがきっかけで再発することもあります。ステロイド外用薬を常備し、必要になった際にはすぐ使用できるようにしておくと安心です。また再発した場合は、早めに医療機関で診察を受けてください。

アトピー基礎知識

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アトピー性皮膚炎とはアトピー性皮膚炎とはどんな病気か?主な症状や原因など

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生活の中で気をつけたいことスキンケア、衣類・寝具など、日常的に気を付けたいこと。

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