そして入院!

[アトピー・ノート] 石川麻由

2013年11月20日 [水]

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前回「生活習慣から見直し」の続き、第4話です。

食を中心に生活習慣の改善を継続し、カラダのかゆみは一番ひどいときの4割程度まで治まってきました。
しかし、顔の症状はますますひどくなり、目が開きにくいほど顔全体が真っ赤に腫れ、左右の頬全面をスプーンで叩くとカチカチ音が鳴る厚いかさぶたができたのです。
マスクなしでは人目が気になり外を歩ける状態ではなく、マスクをするとかさぶたがはがれ蒸れてその後乾燥をして、さらにかさぶたが広範囲に厚くなっていくという悪循環を辿っていきました。
あらためて近所の総合病院を受診すると、顔用に処方されたのはやはりステロイド軟膏でした。

「酒さ様皮膚炎」の可能性はありませんかと相談をしましたが、病名は明言されませんでした。ネットで調べて知っていた比較的肌への負担の少ないアズノール、亜鉛華軟膏を使ってみたいと相談し処方して頂くことに。
いままでの病院では明言されませんでしたが、カラダについては「自家感作性皮膚炎」から始まった「アトピー性皮膚炎」ではないかと診断されました。

亜鉛華軟膏のおかげで、厚く覆われた顔のかさぶたは1か月後にはきれいに取れ、一新した気持ちで新年を迎えられました。しかし、安心したのもつかの間、数週間でまた疱疹とかさぶたができ、浸出液が流れ、エンドレスな現実にがっかりしてしまいました。

泣きたくなる気持ちを抑え、これはしっかり病名、原因を調べてしかるべき治療を受けた方がよいと思い、新たに大学病院の皮膚科に受診したところ、告げられたのは「今日からでも入院をした方がよいでしょう」との言葉でした。おそらくヘルペスウィルスによる「カポジ水痘様発疹症」でしょう。

アトピー性皮膚炎があったところが悪化し、ウィルス感染し現在の症状になったのでしょう。人にうつす病気ですので、隔離入院が必要です。
個室料金は1日4万円です。あまりの急展開に戸惑いましたが、入院すれば頓服薬より効果の高い点滴薬を使用でき短期で回復するかもしれない。そんな不安と期待の中、最低7日間の入院が決まりました。

続きは、次回「ようやく出会った病名」でお伝えしたいと思います。

石川麻由

皮膚疾患で入院経験あり。好酸球性膿疱性毛包炎での治療継続中。最近は眠れない程の全身のかゆみから解放された日々を送っています。乳、油、脂肪等を摂取すると下痢、皮膚悪化をおこすことから、食事を中心に生活習慣に気を配る毎日。
食物アレルギーの方のためのスマートフォンアプリ「アレルギーチェッカー」を運営しています。株式会社ウィルモア代表取締役。

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