心が癒される食べもの 7
[アトピー・ノート] 須永晃子
2015年1月16日 [金]
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アトピー肌にミカンの癒しを!

ミカンの中に含まれる物質へスペリジンに、強力な抗アレルギー作用のあることが注目されています。
近畿大学薬学部薬用資源学久保道徳教授の研究によると、とくに未熟期のミカンは、医薬品の抗アレルギー剤や抗炎症剤に近いような強い効き目があり、アトピー性皮膚炎などアレルギー症状のある人にかなり有効という結果が明らかになりました。
未熟期のミカンのほうがヘスぺリジンの含有量が多いですが、もちろん完熟のミカンもヘスペリジンを含みます。
ヘスペリジンはみかんの部位でも、黄色い外果皮と果肉の間にある、白い中果皮に最も多く含まれていますので、ミカンを食べる際には、この白い中果皮のまま食べましょう。
また、沖縄特産のシークワーサーや鹿児島県徳之島で自生するヤマシークニンというような野生のミカンにはさらにヘスペリジンが含まれているといわれていますので、これらが手に入った時にはぜひご活用くださいね。
ミカンは、食べるだけではなく、お茶として飲んだり、入浴剤としても利用できます。
ミカンを輪切りにして天日で乾燥したものを煎じてお茶替わりに飲んでみてください。
ミカン風呂にする場合は、5、6個分の皮を天日で干したものを入れた袋を浴槽に入れます。乾燥させた皮をミキサーで細かく砕くとさらに効果がUPします。
効果の高い青いミカンが手に入った時は、新鮮なうちに輪切りして天日で乾燥し、お茶や入浴剤にして使うといいです。
ミカンの香り成分にも癒しの効果があり、優しくお肌と心をリラックスさせてくれますよ。
須永晃子
米国代替医療協会認定ホリスティック・ヘルス・カウンセラーヒーリング・フード・コンサルタント。津田塾大学英文学科卒業。東京大学大学院農学生命科学研究科農学国際専攻環境経済学研究室にて「有機農業」を研究。農学修士。”心身のホリスティックな健康を保つ”「ヒーリング・フード」をコンセプトに、講演やセミナー・イベントを開催。食生活とライフスタイルのアドバイスを中心としながら心身の健康改善に導く<ホリスティック・ヘルス・カウンセリング>を行う。著書『心を癒すたべもの ヒーリング・フード』、『リアル・オーガニック・ライフ』等。