自分がアトピーじゃないことで悩むママ、そして我が子のアトピーが辛いママへ 前編
[アトピー・ノート] 雫ゆき江
2014年11月07日 [金]
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今回は、アトピーを持っていない私がアトピーの娘とどう付き合ってきたかをシェアしたいと思います。
娘のモモは生後十ヶ月からアトピーの症状がありますが、母親の私にはアトピーがありません。アトピーの症状の辛さは、アトピーになった人にしかわからないのかもしれません。
モモがかゆさで辛いとき、言わないけれど、「ママはアトピーじゃないから分かんないだ」と、もしかしたら思っているかもしれません。
周りにアトピーのお子さんや親御さんがいなかったので相談できず、精神的に疲れてくるとこう自問していました。
「全部まるっと、ありのままのモモを受け止められているだろうか?」
「結局その辛さをわかってあげられてないんじゃないか?」
かゆみに耐える娘をみていて、そんな弱気がちらつくのです。
「代わってあげられたら、どんなに…」
叶うことのない思いに苛まれます。
アトピーじゃない自分では、モモの辛さや悲しみの本質をわかってあげられてないのかもしれないと思うと、寂しさと責任感とどうしていいか分からないもどかしさで心がぎゅっと苦しくなってしまうんです。
こういう心理的な質問は抽象的なので、答えも明確なものがあまりありません。余計に思い悩んでしまいます。
そんなドロドロ濁った気持ちをフィルターにかけて、澄んだ気持ちに変える方法は、さっきの質問とは逆の「シンプルな質問」です。
自分にどんどん簡単な質問をして答えることで、不純物を取り除いた本当の気持ちに気づくことができます。最初の質問だけ考えれば、後は自然と次々に質問が浮かんできます。
まず最初の質問は、「自分はモモとどういう関係を築きたいのだろう?」です。
後編で、この質問の効果をお伝えしますね。
雫ゆき江
1971年、栃木県宇都宮市生まれ。グラフィックデザイナー・ライター・コラムニスト。
調理師免許を持ち、グラフィック、テーブルコーディネート、ディスプレイ、執筆まで幅広く活動。2004年女児出産。生後10カ月で娘がアトピー性皮膚炎と食物アレルギーを持っていることが判明。そこから始まったアトピー&アレルギーの学びと経験で、育児と仕事の両立に泣き笑い奮闘中。
家族は、夫、娘(小2)、猫3匹(左近オス・萬寿メス・千寿メス)。