アトピー生活を記録することで見えてくる、小さな気付きがヒント 前編

[アトピー・ノート] 雫ゆき江

2014年7月07日 [月]

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今年8歳になったモモは、ひと目ではアトピーとは分からないくらい肌の状態が良くなってきました。
悪化するときもありますが、かゆくて眠れない夜が続くことはなくなりました。
なぜ良くなってきたのだろうと考えてみても、「これが決定打!」と言えることが思い当たらないのが不思議。
なぜなら生活の中で意識して行ってきたことは、どれもシンプルで当たり前のことばかり。悪化させない工夫にはなりますが、治癒させるほどの威力はない気がします。
日頃意識していたのは、こんなことです。

  1. 食物アレルギー対応の卵と牛乳の除去食
  2. 洗濯洗剤を界面活性剤・蛍光剤不使用のものに替える
  3. 早寝早起き
  4. 肌に優しい綿の肌着
  5. なるべくたくさん外で遊ぶ
  6. 保育園の連絡帳に毎日の体調を書く

この中で、即効性はないのですが漢方薬のようにジワジワと効いたと実感できるのは、連絡帳を書くことでした。
一見アトピーと全く関係ないのですが、保育園の先生との情報交換のために綴った日々の体調記録のお陰で、アトピーがひどいときでも客観的に状況を受け入れ、心にゆとりを持って症状に対応することができました。
体と心の状態を毎日書くことで小さな変化に気付くことができ、症状を軽くするヒントを見つけることができたのです。
その記録ノートは1歳から6歳までの間で25冊。今では宝物になっています。

様々な原因が絡み合って発症しているアトピー性皮膚炎は、効果的な対処法が個人個人違う気がします。
日常の記録は、自分専用の対処術を見つける地図になるはずです。
具体的に何を綴ってきたのかは、次回の後編でお伝えします。

雫ゆき江

1971年、栃木県宇都宮市生まれ。
グラフィックデザイナー・ライター・コラムニスト。
調理師免許を持ち、グラフィック、テーブルコーディネート、ディスプレイ、執筆まで幅広く活動。2004年女児出産。生後10カ月で娘がアトピー性皮膚炎と食物アレルギーを持っていることが判明。そこから始まったアトピー&アレルギーの学びと経験で、育児と仕事の両立に泣き笑い奮闘中。
家族は、夫、娘(小2)、猫3匹(左近オス・萬寿メス・千寿メス)。

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