生活のなかで気をつけてほしいことがあります 5

[再発予防と生活するうえで気をつけたいこと] 古江増隆 九州大学大学院皮膚科学教授

2016年2月18日 [木]

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「かきグセ」に注意しましょう

アトピー性皮膚炎の患者さんでは、多くの人に「かきグセ」がみられます。かきグセとは、とくにかゆみはないのに皮膚をポリポリとかいてしまう癖です。ストレスがかかっているときや緊張したときなどにかいてしまうようです。

かきグセがあると、自分でも気づかないうちに皮膚に傷ができ、症状が悪化したり、再発したりする原因になります。無意識のうちにしているので、気づくのはむずかしいこともありますが、「体のある部分だけ症状が悪くなっている」「ほかの部位は治ったのに、治らないところがある」というような場合は、かきグセを疑ってみましょう。かきグセは、本人がまず気づくことが治療の第一歩です。

いつの間にか皮膚をかいていませんか

(正しい治療がわかる本 アトピー性皮膚炎 平成20年10月30日初版発行)

古江増隆 九州大学大学院皮膚科学教授

1980年東京大学医学部卒業、同年東京大学医学部附属病院皮膚科学教室入局。
85年同病院皮膚科医局長。
86年、アメリカのNational Institutes of Healthの皮膚科部門に留学、88年東京大学医学部附属病院皮膚科復職。
同年東京大学皮膚科学教室講師、病棟医長。
92年山梨医科大学皮膚科学教室助教授、95年東京大学医学部皮膚科助教授。
97年九州大学医学部皮膚科教授、2002~04年九州大学医学部附属病院副院長兼任。
08年より九州大学病院油症ダイオキシン研究診療センターセンター長兼任。
02~04年厚生労働省研究班「アトピー性皮膚炎の既存治療法のEBMによる評価と有用な治療法の普及」主任研究者、05~08年同「アトピー性皮膚炎の症状の制御および治療法の普及に関する研究」主任研究者。

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