入院治療
[これが基本となる正しい治療です] 古江増隆 九州大学大学院皮膚科学教授
2015年8月20日 [木]
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通院では治療がむずかしい次のようなケースでは、入院することがあります。
- 重症化しているとき
- 紫外線療法を行うとき
- 感染症を合併したとき
- アトピー性皮膚炎という病気や治療について学ぶ教育入院
重症化した患者さんのなかには、外にほとんど出ず、なかには昼夜逆転の引きこもりのような生活を送っている人もいます。そのような場合、入院してもらうことがあります。入院しているほかの患者さんとの会話や、規則正しい生活を送ることで、ストレスが軽くなり、治療効果が上がることがあります。
また、アトピー性皮膚炎で炎症がおこると、患部が細菌などに感染しやすくなります。皮膚の感染症を合併すると高熱が出たり、リンパ腺が腫れたりするため、一時的に入院してもらって、抗菌薬や抗ウイルス薬の投与などで感染症を治療します。
教育入院は、アトピー性皮膚炎とはどんな病気なのかを学んだり、ステロイド外用薬の塗り方や正しい治療法を覚えてもらったりするためのものです。これは一部の医療機関で実施されています。
(正しい治療がわかる本 アトピー性皮膚炎 平成20年10月30日初版発行)
古江増隆 九州大学大学院皮膚科学教授
1980年東京大学医学部卒業、同年東京大学医学部附属病院皮膚科学教室入局。
85年同病院皮膚科医局長。
86年、アメリカのNational Institutes of Healthの皮膚科部門に留学、88年東京大学医学部附属病院皮膚科復職。
同年東京大学皮膚科学教室講師、病棟医長。
92年山梨医科大学皮膚科学教室助教授、95年東京大学医学部皮膚科助教授。
97年九州大学医学部皮膚科教授、2002~04年九州大学医学部附属病院副院長兼任。
08年より九州大学病院油症ダイオキシン研究診療センターセンター長兼任。
02~04年厚生労働省研究班「アトピー性皮膚炎の既存治療法のEBMによる評価と有用な治療法の普及」主任研究者、05~08年同「アトピー性皮膚炎の症状の制御および治療法の普及に関する研究」主任研究者。
85年同病院皮膚科医局長。
86年、アメリカのNational Institutes of Healthの皮膚科部門に留学、88年東京大学医学部附属病院皮膚科復職。
同年東京大学皮膚科学教室講師、病棟医長。
92年山梨医科大学皮膚科学教室助教授、95年東京大学医学部皮膚科助教授。
97年九州大学医学部皮膚科教授、2002~04年九州大学医学部附属病院副院長兼任。
08年より九州大学病院油症ダイオキシン研究診療センターセンター長兼任。
02~04年厚生労働省研究班「アトピー性皮膚炎の既存治療法のEBMによる評価と有用な治療法の普及」主任研究者、05~08年同「アトピー性皮膚炎の症状の制御および治療法の普及に関する研究」主任研究者。