アトピーっ子育児の丸岡です

[アトピー・ノート] 丸岡京子

2013年12月12日 [木]

おすすめアトピー記事

本業の傍ら関東を中心にアトピーっ子育児の会という自助サークルを運営しております。子どもの治療体験が団体を立ち上げたきっかけですが実は子どもだけでなく私自身もアトピー。
私の体験を少しお話しますと一番症状が酷かったのは高校時代の阪神大震災。それまで経験したことのない酷い噴き出しに驚きそのとき初めて自分はアトピーなんだと自覚しました。
当時広島県(震度は3程度でした)にいましたが間接的に震災の影響を受けていました。神戸に帰省中の大好きな先輩のことが心配で、一気にアトピー症状になり即入院するよう言われました。幸い先輩は無事に帰ってきましたが、私の入院はその後1ヶ月続き学校も長期間休んでの療養になりました。それまではたまに乾燥がはげしい時に保湿剤を塗る程度のごくごく普通の肌と思っていたのに、あれ以来長くアトピーの患者として生きています。
今でも不思議。成人してからも何かの拍子に噴き出すアトピーに、これまで何度も振り回されながらやってきました。自分なりに気をつけていてもまだまだ難しく、調子のよいときと良くないときではちょっとした別人です。震災もそうですが、メンタルや環境の影響を大きく受けるものなんだなと実感することも多々。
子どもについては、4~5歳の保育園時代に約1年間壮絶な治療体験をさせてしまいました。色々な方に支えられてなんとか乗り越えられたものの、とかく必死で奔走した日々でした。振り返ると親子でそんな体験をしたのも、私自身がアトピーで生まれてきてアトピーを生きていることも、何かメッセージや与えられた役目のようなものがあるような気がしてなりません。
我が家はひと段落着いたけど今もどこかで…と思ったときに突き動かされるように勢いでサークルを立ち上げていました。仲間や保育のボランティアさんにも恵まれ預かり保育付きで活動する事も。思い出すと、やっぱり渦中に居たときは必死すぎて愉しむ余裕がなかったなぁ…出来るだけママも子どもも楽しく辛い辛いばかりじゃない日々を過ごせるお手伝いが出来るように心がけています。
子育てだけでなく自身の体験からもいろんなことを発信していけたらと思います、宜しくどうぞ。

丸岡京子

アトピーっ子育児の会代表。
現在は関東を中心にアトピーの子どもを持つ親子の交流会や、保育つき勉強会の主催などゆるやかな繋がりで、辛い闘病を愉しい育児へシフトすることをモットーに活動中。

記事の見出し、記事内容、およびリンク先の記事内容は株式会社QLifeの法人としての意見・見解を示すものではありません。
掲載されている記事や写真などの無断転載を禁じます。

興味のあるタグをクリック