楽チンな食育
[アトピー・ノート] 雫ゆき江
2013年12月04日 [水]
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「おやつのカップケーキは、お煎餅に替えました。おいしいと言ってお替わりしました。」
ある日、保育園からの連絡帳に書いてありました。娘は卵・牛乳のアレルギーがあるので除去食にしてもらっています。通っている園は、給食とおやつが手作りで美味しいと評判。毎月配られる献立表は、どれも手が込んでいて美味しそうです。娘の食事も工夫されていて、アレルゲンの入った料理は別のものに置き換えてくれます。3歳の冬の食事はこんな感じでした。
<給食>
ご飯、のっぺい汁、いわしの梅煮、白菜と人参のお浸し
<3時のおやつ>
フレンチトースト&牛乳、果物
食物アレルギーをもつモモ(仮称)のために、「フレンチトーストと牛乳」を「クッキーと麦茶」に変更してくれました。娘のために考えてくれる栄養士さんに感謝いっぱいです。それでも一人だけ違うものを食べる姿を想像すると、何とも言えない切なさが胸に広がりました。
娘はというと、親の胸の内などお構いなしで、みんなと食べる給食は格別おいしい様子です。家では絶対食べない青菜のお浸しや、人参の煮物だって、「保育園のは、おいしい」と言って残しません。ホッとする半面、「なんでアタシが作ったのはダメなのよ!」、と心が狭い言葉が頭に浮かんでしまうのですが…。
そういう私も、切ない母心より、楽さに魅力を感じてしまうズボラな性格。園で出されるバラエティ豊かな旬の食材のおかげで、色々なものが食べられてとっても楽チンです。苦労して作らなくても、しっかり食育できちゃうわけです。
雫ゆき江
1971年、栃木県宇都宮市生まれ。グラフィックデザイナー・ライター・コラムニスト。
調理師免許を持ち、グラフィック、テーブルコーディネート、ディスプレイ、執筆まで幅広く活動。2004年女児出産。生後10カ月で娘がアトピー性皮膚炎と食物アレルギーを持っていることが判明。そこから始まったアトピー&アレルギーの学びと経験で、育児と仕事の両立に泣き笑い奮闘中。
家族は、夫、娘(小2)、猫3匹(左近オス・萬寿メス・千寿メス)。