生活習慣から見直し

[アトピー・ノート] 石川麻由

2013年12月04日 [水]

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前回「なぜかますます悪化する日々」の続き、第3話です。

まず、なぜ四六時中ほぼ眠れない状態なのか?なぜ我慢できないかゆみがあるのかということを考えてみました。

私は幼少期から、食物アレルギーと向き合ってきました。自動販機で普通に売られていた30%オレンジジュースなど、100%でない果汁飲料や加工食品を口に入れると吐き出しているほどでした。また、離乳食に添加物が少しでも入っているとカラダが受け付けず、かろうじて食べられるのはフルーツくらいでした。母は同じ種類のものばかりで飽きないように、、県外にもフルーツを買いに出向いていたということを後になって聞いたことがあります。

大事をとっておやつ類は小学生高学年になるまで食べることを許されず、少しずつ食べられるようになるにつれ、人と同じことができることに喜びを感じたのを記憶しています。

幼少期は度々夜寝られない程かゆい湿疹に悩まされ、皮膚科に通院していましたが、地方であったことも影響してか、その頃はまだ「食物アレルギー」が原因となっているという見方がまだ認識されていない時代でもありました。にんじん、レタス、キウイ、パイナップルを食べた後に調子が悪いと気づき始めたのは、上京し成人してからのことです。

そういった子どもの頃の経験から、まず食を見直すことにしました。野菜中心の自炊生活が始まりました。皮膚の状態が悪くなってきた頃から脂肪を多く含む食品を食べると下痢をするようになっていましたので、油や脂肪を極力摂取しない食生活を心掛け、歩行などの軽い運動、毎日の入浴(ビタミンCでの塩素除去も)、サプリメントで肌によいとされるビタミン、亜鉛の栄養補給、整腸剤としてミヤリサン(整腸剤)の摂取も始めました。

始めて1週間くらいで、かゆみの程度が少し弱まったような感覚を覚えました。四六時中のかゆみの影響で気持ちの面までふさぎがちになっていた中で、明るい兆し、手ごたえを感じ始めていました。

続きは、次回「そして入院」でお伝えしたいと思います。

石川麻由

皮膚疾患で入院経験あり。好酸球性膿疱性毛包炎での治療継続中。最近は眠れない程の全身のかゆみから解放された日々を送っています。乳、油、脂肪等を摂取すると下痢、皮膚悪化をおこすことから、食事を中心に生活習慣に気を配る毎日。
食物アレルギーの方のためのスマートフォンアプリ「アレルギーチェッカー」を運営しています。株式会社ウィルモア代表取締役。

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