結婚は無理かなとずっと思っていました

[アトピー・ノート] 赤城智美

2013年12月03日 [火]

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子どもの頃からアトピー性皮膚炎があって、20歳頃に一度すっきり治った感じがしました。しかし、就職して忙しい日々が続いて睡眠時間が毎日5時間くらいしかない時期が2~3年続いたら、すっかり元通りの皮膚になってしまいました。
28歳のときに結婚するのかなという感じになった恋人がいたけれど、当時首のまわりだけ体液が出て止まらない状態になっていました。手足の関節の内側は、症状はないけれど色素沈着がひどくて、皮膚がごわごわした状態になっていました。結婚って、現実味を帯びてくると「この人に肌を見せるんだ」とか、「医療費がかかることをちゃんと言わなくちゃ」とか、「好き」という気持ちとは別のことをあれこれ考えるようになって、やっぱりダメと結論を出してしまいました。
その直後に中学のときの同級生に会って、「あの頃より体調がいいみたいだね」「きれいになったね」と言われ、ついその気になって、あれよあれよという間にできちゃった婚に至りました。以前の恋人のときにとてもたくさん悩んだのに、あれはなんだったのかなあと思うほど。
婚姻届を出しに行ったときはもうお腹が大きかったので、1年たったら式を挙げようと決めたのに、翌年も妊娠して式を挙げるのをあきらめました。もうすぐ2人目が生まれる予定です。
ちょっと不思議なのは、上の子の妊娠中に首の体液が出なくなって、皮膚は休火山の状態になりました。今回の妊娠でも体調はさらに良くなった感じがします。
結婚したばかりで妊婦の世話、赤ちゃんの世話とめまぐるしく日々が過ぎている夫は、「皮膚が良くなったり悪くなったりをあまり気にしないほうが良いよ」と言ってくれます。その理由は「あなたが落ち込むと僕の家事の分担が増えるから」だそうです(笑)

赤城智美

NPO法人 アトピッ子 地球の子ネットワーク専務理事/事務局長。
アトピー・アレルギー性疾患の患者とその家族、子どもや女性の暮らしを支援することをとおして、人と自然が共生し多様な価値を認めあい、誰もが共に生きることができる社会の実現をめざして活動する、発足18年目のNPO法人。電話相談、調査研究、イベント企画立案と実施、講師派遣、執筆、電話相談窓口開設や開設後のサポート、他商品開発や表示についてのアドバイスも行っている。 Webサイト「食物アレルギー危機管理情報(FAICM)」運用中

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