冷え性について

[アトピー・ノート] 赤城智美

2013年12月02日 [月]

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冷え性と一口にいっても体質や生活習慣、生活環境などの状況によって、原因や対策が様々だということを折に触れ、お話ししたいと思います。
男性よりも女性に冷え性の悩みが多いのは、女性ホルモン(エストロゲン)のバランスが大きく影響していることが多いからです。女性ホルモンは身体全体の循環のバランスを司っています。そして、ホルモンのバランスと自律神経のバランス、免疫のバランスは相互に関係しているため、血液の循環が悪くなると、身体のオンオフスイッチをコントロールしてくれる自律神経のバランスに影響を与えてしまいます。自律神経は、いわば体温調節係です。寒いのに顔がほてり、手足が冷たくなったり、皮膚がカサカサになったり元気がなくなったり、いろんなことがおこってきます。でも、どんなときに女性ホルモンのバランスは崩れてしまうのでしょう。
寝不足、身体を冷やす環境、顔の付近が熱く足元が冷えているような環境(空調のみで温度管理している職場環境に多い状況です)、過労、栄養不足(熱量の不足、偏った食事)などは、自律神経のバランスを壊し、女性ホルモンなどの内分泌のしくみに影響を与えます。
つまり、冷やすことが冷え症の原因だったり、体温調節を積極的にしないことが冷え性になる、原因と結果が同じ堂々巡りのような状態なのです。
身体を冷やさないように努力、工夫すること、暑さ寒さの体温調節がこまめにできるよう、着る物や空調や食べもの、飲み物を使って工夫することがとても大切です。

赤城智美

NPO法人 アトピッ子 地球の子ネットワーク専務理事/事務局長。
アトピー・アレルギー性疾患の患者とその家族、子どもや女性の暮らしを支援することをとおして、人と自然が共生し多様な価値を認めあい、誰もが共に生きることができる社会の実現をめざして活動する、発足18年目のNPO法人。電話相談、調査研究、イベント企画立案と実施、講師派遣、執筆、電話相談窓口開設や開設後のサポート、他商品開発や表示についてのアドバイスも行っている。 Webサイト「食物アレルギー危機管理情報(FAICM)」運用中

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