アトピーと沖縄の冬

[アトピー・ノート] 長谷川敏子

2014年11月14日 [金]

おすすめアトピー記事

以前、沖縄の夏についてお伝えしました。今回は沖縄の冬についてお伝えしたいと思います。

冬といえば、東京は青い空と冷たい北風、そしてカラカラに乾いた空気。アトピーをもつ私たちは、いつもより入念に保湿をしますよね。乾燥でかゆくなるという方はレコーディングしておくと良いかもしれません。

数年前、東京に住み始めた冬、私の肌はボロボロでした。大人になってからはアトピーが顔に出ることはありませんでしたが、急にカサカサになりました。無意識に手で顔の患部をさわって、気がつくと化粧もポロポロはがれている状態でした。

アトピーなのはわかりましたが、何が原因でそんなに急にひどくなったのかわかりませんでした。なぜなら、それが私の人生で初めての「乾燥した冬」だったからです。

私が生まれたのは、雪国の山形県。冬の空はいつもどんよりと曇っていて、すべては雪に覆われていました。雪はもともと水分ですから、屋外では乾燥を感じることはあまりなく、気をつけていたのは屋内の暖房による乾燥くらいでした。

その後、移り住んだのは沖縄。沖縄は夏のイメージが強いかもしれませんが、ちょっとだけ冬があるんです。冬といっても、気温は10℃を下回ることはなく、それほど寒くはありません。そして空は、青い海と白い砂浜のイメージからは程遠い、どんよりした曇り空。だから、湿度は東京の冬ほど低くなく、あまり乾燥を気にすることもありませんでした。

東京の冬をしばらく過ごしたある日、天気予報で「湿度20%」という数字を見た時に、アトピーがひどくなった原因は乾燥かも!と思いました。今では、冬の保湿と天気予報の湿度チェックは欠かせません。ところ変われば気候も変わる。アトピーへの対処方法も変える必要があるんですね。

長谷川敏子

1971年、山形県生まれ。生後間もなくアトピーを発症し、小中高校時代は悪化したが、現在は軽度。琉球大学卒業後、琉球放送報道部ニュース番組のリポーターとなり、多数の現場取材、原稿執筆、ナレーションを担当した。学生時代から15年間沖縄に住んだ後、2006年、東京に移住。現在、フリーランスのライター、話し方講師、司会者として活動中。

記事の見出し、記事内容、およびリンク先の記事内容は株式会社QLifeの法人としての意見・見解を示すものではありません。
掲載されている記事や写真などの無断転載を禁じます。

興味のあるタグをクリック