アトピーの夏オシャレ

[アトピー・ノート] 長谷川敏子

2014年8月20日 [水]

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夏になると、思い出す洋服があります。ノースリーブの白いワンピース。とっても憧れていましたが、アトピーだったので諦めていました。

それには、2つの理由があります。ノースリーブでは、首やひじの内側の、症状がひどい患部が見えてしまうことと、白という色は、掻き過ぎて血が出ている肌には似合わなかったことです。

私がこの洋服に憧れるようになったきっかけは、テレビのCMです。緑の森の中を、白いワンピースを着たキレイな女性が、踊るように歩いていくもの。おそらく、ペットボトル入りのお茶のCMだと思います。今でも、似たようなCMが流れていますよね。

どんなに憧れの洋服があっても、アトピーの人なら、特に女性は、思うようにオシャレができないという経験があるでしょう。

肌の露出が多い夏は、なおさらです。暑いのに、長袖ばかりを着ているのは、周りの人たちもちょっとヘンな感じを受けるかもしれません。
本人も、本当は半袖やノースリーブを着たいけれど、患部が見えることがイヤなので、ついつい長袖を選んでしまいます。

でも最近は、うれしいことに、長袖でも不自然に見えない、オシャレな洋服が流行っています。オーガンジーなどの透ける素材です。

化繊が多いので、気をつけなければいけない人もいるかもしれませんが、ふわりとした柔らかな感じは、とても女性らしくて素敵!

透ける素材のカーディガンなどをちょっと羽織れば、アトピーの患部を隠せる上に、オシャレですよ。

長谷川敏子

1971年、山形県生まれ。生後間もなくアトピーを発症し、小中高校時代は悪化したが、現在は軽度。琉球大学卒業後、琉球放送報道部ニュース番組のリポーターとなり、多数の現場取材、原稿執筆、ナレーションを担当した。学生時代から15年間沖縄に住んだ後、2006年、東京に移住。現在、フリーランスのライター、話し方講師、司会者として活動中。

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