アトピーと沖縄の海

[アトピー・ノート] 長谷川敏子

2014年7月14日 [月]

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夏ならではの楽しみのひとつ、海!でも、アトピーだった私は、家族以外と海に行くことに、とても抵抗がありました。
水着を着れば、アトピーの患部があらわになるからです。特に、いつも洋服で隠しているひじの内側、ひざの裏側など、見られるのがとてもイヤでした。
そんな私が、高校を卒業して進学したのは、琉球大学。沖縄です。沖縄の海開きは3~4月なので、それから9月後半までの長い期間が、海のシーズン。
もちろん、大学生だった私も、友人たちと海に行くことになりました。

最初は「水着になるのイヤだなぁ」と思っていたのですが、意外なことに、そんな心配はいりませんでした。なぜなら、多くの沖縄の人たちは「水着を着ないから」。なんと、Tシャツと短パンで泳ぐんです。
しかも、強すぎる陽射しを避けるため、海に入るのは日が陰ってくる夕方から。これなら、短パンになっても、患部をジッと見られることはありません。
それからは、海へ誘われても、アトピーであることを気にせず、楽しめるようになりました。

そんな風に過ごした夏が終わる頃、気がついたら、アトピーの症状が軽くなっていたんです。遊びとアルバイトに追われて、皮膚科にも通っていなかったのに、なぜ症状が軽くなったのかはわかりません。
沖縄の海が、私のアトピーを軽くしてくれたのかもしれませんね。

長谷川敏子

1971年、山形県生まれ。生後間もなくアトピーを発症し、小中高校時代は悪化したが、現在は軽度。琉球大学卒業後、琉球放送報道部ニュース番組のリポーターとなり、多数の現場取材、原稿執筆、ナレーションを担当した。学生時代から15年間沖縄に住んだ後、2006年、東京に移住。現在、フリーランスのライター、話し方講師、司会者として活動中。

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