宇宙を味方に子育てしたい
[アトピー・ノート] 丸岡京子
2014年6月20日 [金]
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子育ては忍耐の連続です、って誰かが言っていた。本当にそうだと思う。実はわが子はちょっとクセのある個性を抱えている。
アトピーを持って生まれただけでも充分大変な思いをしてきたけれど、実はこの個性の方が大変なんじゃないかって思うくらい。
1年生の時には靴下を履くのに30分もかかるほど、のんびり屋で毎日のように遅刻した。
登校拒否もしばしば。やっと2年生の途中から遅刻をしなくなったけれど、ランドセルの中身を空っぽで帰宅することも何度もあれば、鉛筆を毎日5本揃えて入れていくのにも関わらず、すべて空っぽ・行方不明で帰ってくる日々が長く続いた。
あまりに耐えかねて「あなた鉛筆食べてるんでしょう!?」と意味不明の説教をしたこともある。
もちろん、そんなことはあるわけもなく、息子は必死に「食べてないよぉ!ボク鉛筆なんか食べないよぉ!」と半泣きで弁解をする。
「じゃぁどこにやったの!?」って聴いても「判らない、なくなった・・・」としか答えないので、腹の立つ私は「やっぱり食べてるんじゃん!」と、これまた意味のない怒りをぶつけることがしばしばでした。
今は4年生になって、いくらかマシになったかなーと感慨深いのだけれど、どっちかというと「みんなと同じように」を求めることを手放したおかげで、私の気持ちはかなり楽になっているんだと思う。
先日アトピーっ子ママのお茶会を主催してお喋りしている中で『宇宙を味方にする方程式』という本の話題になった。
色々な病気を抱える人別にそれぞれ陥りやすい傾向をズバリと指摘してある怖い本(笑)だ。そこで、アトピーの章を開くと、こんな事が書いてある。
「家の中に必ず「早く早く」とせかす人がいる」と。お茶会に参加していたママたち、みんな顔を見合わせた。どうやらみんな心当たりが・・・
本に書いてあるのは「アトピーになる子というのは、とても素直な子が多い。親の要求に対して一生懸命やろうとして、出来なくてがんじがらめになってしまう。」
というような内容が書かれていてズキっと胸の痛む思いがしました。
アトピーの子に限らないですね。どうしても他の子どもと比べてしまったり、それ以上を求めてしまうことってないですか?
本には他にも面白い視点から様々な傾向が書かれています。全てそうだとは思いませんが、我が身を振り返ってみるきっかけになるかもしれないです。
丸岡京子
アトピーっ子育児の会代表。現在は関東を中心にアトピーの子どもを持つ親子の交流会や、保育つき勉強会の主催などゆるやかな繋がりで、辛い闘病を愉しい育児へシフトすることをモットーに活動中。