皮膚に大切な食事とは!?

[アトピー・ノート] 松峰啓真

2014年6月18日 [水]

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前回は、免疫バランスを整え、かゆみや炎症が起こりづらくなる栄養素や食品をご紹介しましたが、皆さん、いかがでしたか?
体感できるまでには時間が必要ですが、体の中では確実に変化がおきています。毎日、続けてくださいね。
さて、今回も、皮膚に大切な食事についてお伝えします。

何でも食べること

皮膚そのものを健康な状態にするのに、最も大切なのはバランス!
緑黄色野菜、穀物、魚、脂肪分を抑えた肉など、何を食べてもかまいません。
ただし、そのバランスがとても大切。
一般的な食事では、ご飯やパン、肉や魚は摂取しやすいけれど、野菜はどうしても不足しがちですが、緑黄色野菜や果物には、皮膚を強くする栄養素が含まれているので、積極的にとりましょう。

緑黄色野菜

新鮮な緑黄色野菜には、様々な抗酸化フラボノイドが含まれ、これらは、抗炎症作用があり、また、皮膚組織の結合を強くする働きがあります。

穀類・ナッツ類

穀類は、精製されていない全粒粉小麦で作られたパンや玄米がお勧め。
精製されていない穀類には、食物繊維やビタミン類、微量ミネラル(マグネシウム、マンガン、セレン等)が含まれています。食物繊維は腸の環境を整えます。
また、ビタミンやミネラルは、健康な皮膚をつくるのに役立ちます。

魚・肉

皮膚を作るためのタンパク質の素なので、欠かせません。
魚には、前回でもお話したように、かゆみや炎症を起こしづらくなるオメガ3脂肪酸が含まれていますし、肉には、ビタミンB群なども含まれ、健康な肌を維持するのに欠かせません。
ちょっと注意は、肉は脂肪分の少ない赤みの肉を選ぶこと。肉に含まれる脂肪は、アレルギーを生じやすくなるからです。
アレルギーを起こすもの以外であれば何を食べてもかまいません。バランスよく食べましょう。
ただし、女子の好きなバターたっぷり、砂糖たっぷりのおやつは控えめにしましょうね。

松峰啓真

ファルマボタニカ株式会社 研究開発部 品質管理室 室長
薬剤師。東京理科大学卒。2年間の米国留学を経て、アレルギー専門クリニックの処方箋取り扱い薬局で薬剤師として勤務。2008年より現職に就任。アレルギー対応スキンケア製品の輸入販売、自社開発製品の品質管理・製品開発に携わる。2010年にオーガニック植物を使用した精油とスキンケアのブランド「Organique」の立ち上げに参画し、現在はアサイーオイルをはじめとする高機能オイルの研究に注力している。マスターズ水泳でも活躍中。

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