アトピーの原因は不明!? 後編

[アトピー・ノート] 横井謙太郎

2014年5月21日 [水]

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前編では、原因探しをするよりも「どうすればアトピーが良くなるか」ということに着目する方が効果的に症状を良くしていくことができるのではないか?という提案をしました。
それでは、「どうすればアトピーが良くなるか?」とはどういうことなのか?
掻くと湿疹が悪化する。これは当たり前のことです。では、掻かなければ湿疹は良くなる。ということですが、これができたら苦労しません。
掻いている自分を分析すると2つのケースがあることに気づきます。かゆみを感じてから掻いているケースと、無意識に掻いていて後からかゆみがでてくるケースです。
ぜひ、自分が掻いているときにどっちだろう?と意識してみて下さい。
さらに、後者の「無意識に掻いていて後からかゆみがでてくるケース」に着目してみます。その時点で無意識が意識化していますので、それだけでも掻く量が減る可能性がありますがもう少し深く見ていきましょう。
どんなときに掻いていることが最も多いですか?
汗をかいたとき、温まったとき、眠たいとき…という答えでも良いのですが、さらに深く見ていくと効果が上がります。
例えば、家に帰って寝室ですぐに服を脱ぎいつもの椅子に座ってテレビをつけながら右手で左足の膝裏を掻いてそのあと上半身に移って1時間くらい掻き続けている。これくらい自分自身の行動パターンをみていくと効果が上がります。
無意識に掻いているので、掻きだす前の行動のパターンに変化をつけることで掻く量を減らしていきましょう。
たとえば、いつもの落ち着く場所を寝室からリビングにしてみる。しばらく服を脱がない。テレビをつけない。上半身から掻いてみてストローク回数を数える。テレビでなくゲームをやる。など、たくさんの行動パターンを変えることが可能です。
掻くことを我慢するということではなく、掻く量が少しずつ減っていけば良いのです。ぜひ、自分流の行動変化をつけて試してみて下さい。
私もアトピーで辛い思いをしてきました。少しでもみなさまのお役立てますように。

横井謙太郎

NPO法人アトピーを良くしたい代表
生まれつきアトピー性皮膚炎があり、重度の症状に苦しんだ時期もあったが、現在は軽度まで改善。様々な治療を試し、今度は自分が支えになりたい「100人のアトピーの人がいたら、100通りの良くなり方がある」との想いからNPO法人を設立。アトピーサロンの定期的な開催、アトピーの人たちの夢を叶える「ドリームウィッシュプロジェクト」をはじめ、最近はメンタル面のサポートとしてカウンセリング事業にも注力。
NPO法人アトピーを良くしたい(http://atopyrecording.org/)

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