昭和の夏アトピー対策

[アトピー・ノート] 長谷川敏子

2014年5月16日 [金]

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暑い夏の時期が、アトピーにはとってもツライですよね。私は8月生まれで、赤ちゃんだった頃、頭に包帯を巻いていました。
頭にもアトピーがあったからです。汗疹ができたことがきっかけとなり、アトピーがひどくなっていきました。
真夏生まれのアトピーの私に、「汗をかく夏の時期が、一番ひどかったよ」という母は、どのように対処したのか聞いてみました。
約40年前、当時は、今のようにたくさんの情報がなかったので、母は、医者に行ったり、本を読んだり、薬局に行って相談したりしました。
漢方薬も勧められましたが、苦いので子供は飲まないし、皮膚にいいという温泉が近くにあったので、入浴させたかったけれど、硫黄分が強く、掻き傷のできた肌にはヒリヒリするため、お湯に入れると大泣きしたりして…。
ステロイド剤を使えば、痒みは治まりますが、強い薬なので長期間使うわけにもいかず、結局、どれが特効薬というのはありませんでした。
夏場、母がアトピーの私にしていたことは、汗をかくと痒くなるので、汗をすぐに拭いてあげること。
皆さんもご存じのように、ひじの内側、ひざの裏側など、汗をかきやすい部分、皮膚の薄い部分が特にひどくなるので、要注意でした。
タオルで汗を拭く時に大事なポイントは、擦らず、押さえるように拭くこと。擦ると、痒くなってしまいますから。また、冷たい濡れタオルで拭いてあげることも効果的だったようですよ。
次回も、アトピーの私のために母がしてくれた「夏のアトピー対策」ご紹介します。

長谷川敏子

1971年、山形県生まれ。生後間もなくアトピーを発症し、小中高校時代は悪化したが、現在は軽度。琉球大学卒業後、琉球放送報道部ニュース番組のリポーターとなり、多数の現場取材、原稿執筆、ナレーションを担当した。学生時代から15年間沖縄に住んだ後、2006年、東京に移住。現在、フリーランスのライター、話し方講師、司会者として活動中。

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