アトピー、プール対策

[アトピーQ&A] 赤城智美

2013年11月28日 [木]

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Q

学校のプールに入った翌日からアトピー性皮膚炎が悪化しました。
塩素で皮膚が乾くせいかもしれませんが、直接の理由はよくわかりません。
次のプール授業のときはプールに入らず見学したのですが、プールサイドで見学すると日影がなく汗をたくさんかいてさらに皮膚が悪化するという悪循環になってしまいました。
その後は、プールに入るのも見学するのもつらいので、プールの授業のある日は学校を休ませています。
いい方法ではないとわかっているもののどうしたらいいかわかりません。(中学1年、男子)

A

いくつかの方法があると思います。

  1. プールサイドから離れた木陰など、日陰のある場所で見学ができないか
  2. 室内での自習ができないか
  3. プールの授業に参加していなくても、見学して汗をかいたら、汗を流すためにシャワーだけ浴びさせてもらえないか

などいくつかの解決策を考えて担任の先生に相談してみませんか?

前述のような見学や自習の提案とともに、皮膚をケアして気分を落ち着かせるための場所や時間を確保する必要もあると思います。
濡れたタオルで皮膚を抑えるようにして汗をとったり、いつも使用しているスキンケアのための軟膏を塗ったり、自分でやれることはあっても全身のケアとなると場所や時間が確保できていないと、実際には学校では何もできないことがあります。
つらくなったとき、保健室で本人がケアできるよう、担任から保健の先生に話してもらったり、保護者が直接保健の先生と話し合えるよう繋いでもらうなど、皮膚対策につながる方法も相談してください。
ポイントは、「本人が具体的にアクションできるようになる」ことです。
保健室で先生とおしゃべりして汗が引いたら教室に戻るという対策でもかまわないと思います。

赤城智美

NPO法人 アトピッ子 地球の子ネットワーク専務理事/事務局長。
アトピー・アレルギー性疾患の患者とその家族、子どもや女性の暮らしを支援することをとおして、人と自然が共生し多様な価値を認めあい、誰もが共に生きることができる社会の実現をめざして活動する、発足18年目のNPO法人。電話相談、調査研究、イベント企画立案と実施、講師派遣、執筆、電話相談窓口開設や開設後のサポート、他商品開発や表示についてのアドバイスも行っている。 Webサイト「食物アレルギー危機管理情報(FAICM)」運用中

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