ステロイドのこと

[清水良輔先生の診察日記] 清水良輔先生

2013年11月25日 [月]

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ステロイドという薬は命にかかわる病気や病態のときには内服、あるいは点滴、注射という形で全身投与される非常に有用な薬です。
しかしながら、ことアトピーの治療に用いるという話になると有用であるという医学的証拠(メディカルエビデンス)があるにも関わらず、また全身投与ではなく塗り薬の使用ということでさえも多くの論議があります。

 

医療の世界では一般的には使った方が良いと考える医師が多いと思いますが、使わねばという医師から、使うべき、時に応じて、出来れば使わず、使ってはいけないなど様々な立場の医師がいます。

 

一方患者さん方もステロイドに対して様々な考えをお持ちのようですが、使用している患者さんも「抵抗があるけど仕方なく」という方が非常に多いように思います。
過去にこのコラムで「アトピーとステロイド」というタイトルで私の個人的な考えを述べさせていただきました。
アトピーの薬物療法を考える上でステロイドの問題は避けて通れない問題ですし、最近はプロアクティブ療法という従来とは違う薬の使い方も行われており、再度、何篇かにわけてステロイドのお話をさせていただこうと思います。

 

私はアトピーの治療にステロイドは使っても良いし、使って止めることもできるし、使わなくとも良いし、長く使っていなかった人が使うことになっても良いと思っています。
しかしながら、あまり長期にわたる場合はアトピー自体が良くなっていないということだと考えます。
したがってステロイドを使うというときに医療情報がもちろん重要ですが、「過去に使用したときにどう感じたか」や「医療情報以外の情報を受け取ってどう感じたか」などの患者さんと医療のすり合わせが必要で、最終的にはしっかりご自身で決断もできてどうゆう目標に向かって使うのかが重要ですし、使わないで良くなろうという決断においても薬以外のどういう取り組みをするのかなどが重要です。

 

これからコラムで綴ってゆくのは一皮膚科医としての個人の経験に基づく医療情報ですが、ステロイドに対して不安を持っておられる方、これから使おうと考えている方などのお役に立てればと考えています。

清水良輔先生

皮ふ科しみずクリニック院長(皮膚科専門医) 1953年、神戸市生まれ。
白衣を着ない出で立ちと、髭・長髪がトレードマーク。
兵庫県神戸市にて、皮膚アレルギー疾患を専門とし長年診療を続け、これまで診てきたアトピー性皮膚炎の患者数は3万人以上。
約15年、国内の皮膚科としては唯一、心身医学的な観点からアトピー性皮膚炎を診療し、数多くの患者さんを精力的に治療している。
趣味:料理、旅行、スキー、サッカー観戦、競馬、南の島で心理本を読むこと
好きなこと:食べること
座右の銘:次善の策
略歴
1978年帝京大学医学部卒業
1983年神戸大学医学部皮膚科 助手・医局長
1994年神戸労災病院皮膚科 部長
2001年神戸大学医学部臨床助教授兼任
2002年神戸市灘にて開業(皮ふ科しみずクリニック) 現在に至る

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