生活のなかで気をつけてほしいことがあります 3

[再発予防と生活するうえで気をつけたいこと] 古江増隆 九州大学大学院皮膚科学教授

2016年1月21日 [木]

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そのほかに心がけてほしいこと

爪(つめ)

皮膚をかいたとき、傷ができないように爪は短く切っておいたほうがよいでしょう。夜中、寝ている間にかいてしまうときは、手袋をしたり、よくかく部分に包帯を巻いたりして、皮膚に傷をつけない工夫をしましょう。パジャマは長そで、長ズボンのほうがよいでしょう。

室内

部屋が乾燥すると皮膚も乾燥するので、室内の湿度を適度に保ちましょう。一般的に適度な湿度は50%ぐらいといわれています。また、まめに掃除をして室内をきれいにしましょう。

食べ物

香辛料などの刺激物は、かゆみを促すことがあるのでほどほどにします。アルコールやチョコレート、コーヒー、砂糖、脂肪なども人によってはかゆみが出ることがあります。食生活を振り返って、思い当たるときはその食べ物を控えましょう。

再発やポイント

(正しい治療がわかる本 アトピー性皮膚炎 平成20年10月30日初版発行)

古江増隆 九州大学大学院皮膚科学教授

1980年東京大学医学部卒業、同年東京大学医学部附属病院皮膚科学教室入局。
85年同病院皮膚科医局長。
86年、アメリカのNational Institutes of Healthの皮膚科部門に留学、88年東京大学医学部附属病院皮膚科復職。
同年東京大学皮膚科学教室講師、病棟医長。
92年山梨医科大学皮膚科学教室助教授、95年東京大学医学部皮膚科助教授。
97年九州大学医学部皮膚科教授、2002~04年九州大学医学部附属病院副院長兼任。
08年より九州大学病院油症ダイオキシン研究診療センターセンター長兼任。
02~04年厚生労働省研究班「アトピー性皮膚炎の既存治療法のEBMによる評価と有用な治療法の普及」主任研究者、05~08年同「アトピー性皮膚炎の症状の制御および治療法の普及に関する研究」主任研究者。

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