紫外線療法 1

[これが基本となる正しい治療です] 古江増隆 九州大学大学院皮膚科学教授

2015年7月16日 [木]

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紫外線療法には免疫や炎症を抑える効果があります

ステロイド外用薬が効きにくい最重症や重症の患者さんには、太陽光線にふくまれる紫外線を照射する紫外線療法が行われることがあります。

長い時間、日光に当たると皮膚が赤くなったり、日焼けをして真っ黒になったりします。ひどいときには水ぶくれができます。

その一方で、紫外線には免疫を抑制したり、炎症を抑えたり、細菌感染を抑制したりする作用もあります。紫外線のこのような作用をうまく利用し、治療に応用したのが紫外線療法です。

(正しい治療がわかる本 アトピー性皮膚炎 平成20年10月30日初版発行)

古江増隆 九州大学大学院皮膚科学教授

1980年東京大学医学部卒業、同年東京大学医学部附属病院皮膚科学教室入局。
85年同病院皮膚科医局長。
86年、アメリカのNational Institutes of Healthの皮膚科部門に留学、88年東京大学医学部附属病院皮膚科復職。
同年東京大学皮膚科学教室講師、病棟医長。
92年山梨医科大学皮膚科学教室助教授、95年東京大学医学部皮膚科助教授。
97年九州大学医学部皮膚科教授、2002~04年九州大学医学部附属病院副院長兼任。
08年より九州大学病院油症ダイオキシン研究診療センターセンター長兼任。
02~04年厚生労働省研究班「アトピー性皮膚炎の既存治療法のEBMによる評価と有用な治療法の普及」主任研究者、05~08年同「アトピー性皮膚炎の症状の制御および治療法の普及に関する研究」主任研究者。

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