抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬 1

[これが基本となる正しい治療です] 古江増隆 九州大学大学院皮膚科学教授

2015年4月16日 [木]

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抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬とは、どんな薬でしょうか

抗ヒスタミン薬は、かゆみの原因となるヒスタミンという物質の働きを阻止して、かゆみを止める薬です。抗アレルギー薬は、ヒスタミンをはじめ、ほかのさまざまな物質を分泌する肥満細胞に働いて、かゆみや炎症を止めます。抗アレルギー薬のなかには、抗ヒスタミン作用をもつものともたないものがあります。

抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬には、たくさんの種類があります。このうちアトピー性皮膚炎の治療によく用いられるものを下記の表に示します。

服用する量は、子どもの場合、体が小さいため、大人の量を飲むと効きすぎます。また、錠剤は飲み込みにくいということもあります。そのため、シロップや粉薬タイプの薬もあり、服用するときはそれらの量を調整します。小児では使えないものもありますので、医師の指示にしたがってください。

治療に使われる抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬

(正しい治療がわかる本 アトピー性皮膚炎 平成20年10月30日初版発行)

古江増隆 九州大学大学院皮膚科学教授

1980年東京大学医学部卒業、同年東京大学医学部附属病院皮膚科学教室入局。
85年同病院皮膚科医局長。
86年、アメリカのNational Institutes of Healthの皮膚科部門に留学、88年東京大学医学部附属病院皮膚科復職。
同年東京大学皮膚科学教室講師、病棟医長。
92年山梨医科大学皮膚科学教室助教授、95年東京大学医学部皮膚科助教授。
97年九州大学医学部皮膚科教授、2002~04年九州大学医学部附属病院副院長兼任。
08年より九州大学病院油症ダイオキシン研究診療センターセンター長兼任。
02~04年厚生労働省研究班「アトピー性皮膚炎の既存治療法のEBMによる評価と有用な治療法の普及」主任研究者、05~08年同「アトピー性皮膚炎の症状の制御および治療法の普及に関する研究」主任研究者。

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