アトピー克服日記 前編

[アトピー・ノート] 横井謙太郎

2013年12月20日 [金]

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こんにちは☆横井謙太郎です。
去年10月の清水良輔先生(以下、良ちゃん先生)の講演会で、私も少しお話をさせていただきました。そのときに「どうやってアトピーを克服したんですか?」と質問されました。その方法を今日はお伝えしたいと思います。
私は、生まれつき36年間アトピーです。しかし現在は、完治とまではいかないものの、日常生活で、アトピーを意識することはほとんどなくなるまでに改善しました。
幼少時代から社会人になるまでは、重度のアトピーに悩まされ続けました。過去の話は機会があればまたお話したいと思いますが、一気にアトピーが改善したのは26~28歳の2年間でした。ずっと良くなったり悪くなったりの一進一退を繰り返していましたが、26歳のときに急激に悪化!背中と首を中心に魚の鱗のようにボロボロ皮膚が落屑し、痛みと闘いながらも仕事をするという毎日。最悪の時代でした…。
将来このまま働くことができるのだろうか?結婚は?子供は?もうこのアトピーは治らないんじゃないか?ステロイドがだんだん効かなくなっているのではないか?友人とも会いたくない。ひどい顔を見られたくない。どうしよう、どうしよう、どうしよう…。こんなふうに自分の将来に危機を感じながら、ここは何としても良くしなければ!とアトピー完治を本気で目指そうと決めました。しかし、振り返ると、良くなりたいと漠然とは思っていましたが、それまでは「治ったらいいなあ」くらいで、自分の意思で「治そう!」と思ったのは、これが初めてだったように思います。
それから、ステロイド、漢方、サプリメント、半身浴、引越しに転職、運動、様々な保湿剤、ノニ、青汁、水を毎日2リットル飲むとか、針とか指圧とか、まぁ、とにかく挙げたらきりがないのですが、良いと思うものをとにかく試しました。ステロイドのソフトランディングをしてみても、漢方を試してみても、半身浴をしてみても、何をやってもなかなか良くはなりませんでした。朝起きれば、シーツはかさぶたと血だらけ。爪の間も血だらけ。皮膚が薄く夏なのに寒く感じたり、エアコンの風が沁みたり、とにかく凹むことばかりでモチベーションなんてなかなか上がりません。それでも良くなる姿をイメージして、家族のサポートやブログコメントの励ましにより治療を続けることができました。
1年ほど経ったころでしょうか。ふとあることに気づきます。「あれ?そういえば、夜がすごく良く眠れている。」かさぶたや血もありません。ボロボロで傷だらけだった皮膚も乾燥はしているもののすっかり綺麗になっていました。運動をして汗をかくこと、引越しと転職によってストレスを軽減できたこと、これらは私の場合効果があったように思います。しかし、今振り返っても、何で良くなったのかは明確にはわかりません。
「アトピー性皮膚炎の患者さんは、良くなってもなんで良くなったのか理由がわからないと答える人が多い」と良ちゃん先生も仰っています。私もそのうちの1人です。そんな中、明確に言えることが1つだけあります。
続きは「中編」でお伝えします。

横井謙太郎

NPO法人アトピーを良くしたい代表
生まれつきアトピー性皮膚炎があり、重度の症状に苦しんだ時期もあったが、現在は軽度まで改善。様々な治療を試し、今度は自分が支えになりたい「100人のアトピーの人がいたら、100通りの良くなり方がある」との想いからNPO法人を設立。アトピーサロンの定期的な開催、アトピーの人たちの夢を叶える「ドリームウィッシュプロジェクト」をはじめ、最近はメンタル面のサポートとしてカウンセリング事業にも注力。
NPO法人アトピーを良くしたい(http://atopyrecording.org/)

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