内側のアトピー 前編

[アトピー・ノート] 高橋弘美

2013年12月04日 [水]

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私は「内側のアトピー」を持っています。これは私が勝手に命名したのですが、主として口腔から肛門までの全消化管に、原因不明の炎症が起きる難病のことです。
なぜ「内側のアトピー」と言っているのか、それは人間のカラダがちくわの様な構造をしているからです。ちくわの外側は皮フで、ちくわの内側は消化管だと言えば分かりやすいでしょうか。食べたものが口から入って肛門から出て行く消化管は皮フと同様に外部と接する部分になるため、ちくわの内側が粘膜だとすると、外側の皮フへとつながっていますよね。つまりちくわの外側(皮フ)に炎症が起きるのと、ちくわの内側(消化管)に炎症が起きるのとは同じこと、つながっている、と考えられるのではないでしょうか。
私は20年以上も前に外科的治療で腸の切除手術を受け、病理検査の結果により「内側のアトピー(クローン病)」と診断されました。原因不明であり治療法がないため、炎症を抑えるためにステロイドを中心とした薬物療法と食事療法とを平行し、長らく内科的治療を行ってきました。根治することがないため、寛解状態(病状はほぼなくなったが完全に治癒したわけではなく、再燃しないように様子をみていく状態)へ持って行き、それを維持することが治療になります。再燃すると炎症を抑えるために食事を止めて腸を休ませることで再び寛解状態にするのです。またクローン病は「自己免疫疾患」とも言われ、現在では生物学的製剤や免疫抑制剤などの新しい治療法も少しずつ取り入れられています。現在は私も主治医と色々と相談しながら生物学的製剤を取り入れながら血液検査で体調を観察し、定期的に治療をしています。

【出典】トリセツ・カラダ(海堂尊 著 宝島社)

高橋弘美

炭酸美容家/薬事コンサルタント
70年生まれ、埼玉県出身。94年より化粧品/健康食品会社にて研究開発、薬事申請業務に携わる。いくつかの外資系企業を経て07年に独立。主に外資系企業の薬事面をサポートする薬事コンサルタントとして活躍するなか、炭酸美容法についてもいち早く着目。09年に炭酸ガスや水素に特化した研究・開発、製造を行うシーオーツープラスの取締役社長に就任。炭酸美容家として講演・セミナーなどを全国で開催し、幅広い女性からの支持を得ている。また消費者に向けた化粧品成分表を勉強するセミナー「コスメを読む♪」を全国で開催。
「コスメを読む♪炭酸美容髙橋弘美☆オフィシャルブログ(http://ameblo.jp/bebliss-hiro/)。

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