乾燥肌と精油 前編

[アトピー・ノート] 大工原忍

2014年3月17日 [月]

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冬になると、空気が乾燥し、ひじやかかとがカサカサになる、なんてことは誰でも経験することではないでしょうか?
乾燥肌は、空気の乾燥、間違ったスキンケア、加齢による皮膚の発汗や、皮脂の分泌量の減少で肌の保湿機能が低下することから引き起こったりします。若い時は水を弾く肌だったのに、だんだん弾かなくなるのも、加齢による乾燥のせいです。
肌には、水分の保持、外的刺激からの保護、体温の調節、痛み等の感覚機能などの働きがあります。乾燥が進むと、しわっぽくなるだけでなく、角質がめくりあがり、外部からの雑菌が進入し、肌荒れなどのトラブルが起こりやすくなってしまいます。みずみずしい肌を維持するには、バランスの良い、水分や油分が大事な役割をします。
肌の構造は、大きく分けて3つに分かれます。

  1. 表面を覆っている殺菌作用のある表皮
  2. その下のコラーゲンやヒアルロン酸などのある真皮
  3. そのまた奥の脂肪などのある皮下組織

精油は分子量も小さく、油溶性なので表皮の奥の真皮にも浸透すると言われています。表面だけでなく、奥にもぐんぐん入っていくのです。
乾燥に良い精油は、ローズや、パルマローザの芳香成分であるゲラニオールが皮膚の弾力回復作用があり、お肌をふっくらさせてくれると言われています。サンダルウッドも、保湿作用があると言われています。
バラの代用品として多く使われるローズウッドは、皮膚組織再生や強壮作用、肌を引き締めてくれる収斂作用があると言われています。また、ゼラニウムエジプトも甘いバラのような香りの中にグリーン調を感じる香りですが、お肌を清潔に保つ精油として、スキンケアに欠かせない精油です。
次回は、精油を希釈するオイル(キャリアオイル)をご紹介していきます。

大工原忍

1974年6月17日東京生まれ。
明治大学商学部卒 97年度準ミスワールド日本代表。モデル、キャスター、女優、タレントとして活動後、メディカルアロマを学び、フランスに渡り医療アロマの現状に感銘を受け、メディカルなアロマテラピーを主とした。株式会社エクサスコーポレーション、パールナアロマテラピースクール、パールナアロマプリザーブドフラワースクール設立。代表取締役。講演活動や執筆活動、携帯アロマサイト、サロンコンサル、アロマの商品開発や監修、精油の輸入・材料支給、企業でのアロマを用いた講座等・芳香産業全般を行う。

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