血行を促進し、肌トラブルから守ってくれる食べもの
[アトピー・ノート] 須永晃子
2015年9月28日 [月]
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前回のコラムでは、「アトピー肌にうれしいデトックスフード」をお伝えしました。今回は、お肌のコンディションには切りはなせない「血液」や「肌トラブル予防」の観点からアトピー肌にうれしい鎮静効果のある食材をご紹介します。
東洋医学では、体を温め、血行を良くすることがアトピーの改善につながると考えますが、現代では、低体温や冷え性の方が増えていると言われています。体温が低いと、免疫力や基礎代謝が低下しやすいため、アトピーの症状を引き起こしやすくなってしまいます。
体を冷やさないよう薄着をさけて、常に保温効果のあるものを身に着けることや、入浴や運動も大切ですが、日々の食事で内側から体を温めたり、血行を促進したりする食材を効果的に取り入れることも大切です。
また、毒素を運ぶ役目をする血液はとても汚れやすいため、浄血効果のある食材を意識して取り、キレイな血液を保ちましょう。
さらに、最近ではさまざまな食材に含まれる抗酸化物質が研究されていますが、炎症部分は活性酸素の発生によって、かゆみが引き起こされますので、抗酸化作用をもつ食材を取り入れることで、炎症を抑える効果が期待されます。
例えば、ヨモギ、小松菜、シソ、パセリ、タマネギ、ショウガ、梅などは、血行を促進し、血液をキレイにしてくれる効果があるのに加え、抗菌作用や抗酸化作用もあるとされている食べものです。これらは、毒素で汚れた血液そのものを浄化し、血行を促進して体内環境を改善しながら、肌トラブルから守ってくれるので、アトピー肌に悩む方々にとっては頼もしい存在です。
アトピー肌を改善する食事の考え方に注目し、連続で食材についてお伝えいたしましたが、いかがでしたでしょうか?
食材それぞれの特徴などにクローズアップしたり、これからも様々な形でアトピー肌にうれしい食べものについてご紹介してまいりますので、日々の食事にお役立ていただければ幸いです。
須永晃子
米国代替医療協会認定ホリスティック・ヘルス・カウンセラーヒーリング・フード・コンサルタント。津田塾大学英文学科卒業。東京大学大学院農学生命科学研究科農学国際専攻環境経済学研究室にて「有機農業」を研究。農学修士。”心身のホリスティックな健康を保つ”「ヒーリング・フード」をコンセプトに、講演やセミナー・イベントを開催。食生活とライフスタイルのアドバイスを中心としながら心身の健康改善に導く<ホリスティック・ヘルス・カウンセリング>を行う。著書『心を癒すたべもの ヒーリング・フード』、『リアル・オーガニック・ライフ』等。