アトピー肌を改善させる食事とは!?

[アトピー・ノート] 須永晃子

2015年9月07日 [月]

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アトピーに悩む方がお肌を改善するために取り組めることは、日々の生活の中でたくさんあります。中でも食事は誰でもトライしやすいこともあり、大変関心が高いようです。今回は、「アトピー肌を改善するための食事」についてお伝えします。

アトピーの原因については様々なことが考えられますが、ストレスや腸内環境の悪化によって自律神経やホルモン機能が低下することによってアトピーの症状が引き起こされるという考え方もできます。そのため、アトピーを改善するためには日頃からストレスマネジメントと腸内環境を良くする食生活が大切になります。

いつも腸内環境を望ましい状態に保つためには、善玉菌が優勢で悪玉菌を増やさないことが大切です。体内毒素がたまっている状態は悪玉菌が優勢になってしまいますので、毒素をためずにしっかり排泄できていることが重要になります。さらに、善玉菌が喜ぶ食べ物を日常的にとって腸内環境をいい状態に保ち、有害物質を食事から取り入れないこと、アトピーの症状が悪化しないような食事を心がけることです。

まずは体中に毒をためない、デトックス体質になりましょう。体の中の毒素をため込まず、老廃物や毒素をスムーズに体外に出せる体づくりを目指しましょう。

私たちの周りには、様々な有害物質がありますね。ダニ、ハウスダスト、花粉、大気汚染、排気ガスなどに加え、卵・牛乳・ダイズといった食物などのアレルギー源や農産物に残留している農薬や食品添加物などの化学物質など、食事と一緒に取り込んでしまう有害物質も多くあります。

例えば、ダイオキシンは大気中にも含まれ、魚など食品に残留している場合もありますが、免疫の正常な働きを妨げる有害物質として良く知られているものの一つです。
緑黄色野菜、香りの強い野菜、食物繊維や酵素を多く含む食べ物を普段から多く取り入れていると、体内にたまった毒の排出が促進され腸内環境が良好になります。

続いて、アトピー症状が出ないように、悪化しないような食事を心がけましょう。体内に化学合成物質を多く取り込んでいるとアトピー肌の状態を悪くさせてしまう可能性がありますので、できるだけ避けるようにしましょう。

農薬や化学肥料が使われている農産物や、ファーストフードやインスタント食品などから、食事と一緒に化学合成された物質を摂取してしまうことがあります。気にしすぎてストレスをためこんでしまっては良くありませんが、ご自分のできる範囲で自然な農法で栽培された農産物を選び、添加物の多い加工食品ばかりに食事が偏らないように気をつけることも大切です。

また、アトピー肌の人は、特定の食品にアレルギー反応を起こす方もいらっしゃいますので、肌のコンディションを悪化させないように、ご自身が反応を起こしやすい食品は取らないように注意しましょう。

これらに加え、アトピー改善効果のある成分を食事から取り入れることが大切です。
今までの記事でもご紹介しているように、抗アレルギー作用の成分を含む食べものがたくさんありますので、アトピー肌にオススメの食材をこれからもご紹介していきますので、是非ご活用くださいね!

次回は、アトピー肌にうれしいデトックス体質になる食べものについて具体的にご紹介します。

須永晃子

米国代替医療協会認定ホリスティック・ヘルス・カウンセラー
ヒーリング・フード・コンサルタント。津田塾大学英文学科卒業。東京大学大学院農学生命科学研究科農学国際専攻環境経済学研究室にて「有機農業」を研究。農学修士。”心身のホリスティックな健康を保つ”「ヒーリング・フード」をコンセプトに、講演やセミナー・イベントを開催。食生活とライフスタイルのアドバイスを中心としながら心身の健康改善に導く<ホリスティック・ヘルス・カウンセリング>を行う。著書『心を癒すたべもの ヒーリング・フード』、『リアル・オーガニック・ライフ』等。

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