人には言いたくない場所の症状

[アトピー・ノート] 赤城智美

2015年8月24日 [月]

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乳首回りの皮膚症状が一番悪いです。皮膚科に行くのが恥ずかしくて婦人科に行きました。

「赤ちゃんが産まれてもこれじゃあ母乳をあげられません」と、未婚で彼氏もいない私が必死の思いで話したのに、医師は相手にしてくれず、「皮膚のことは皮膚科に行きなさい」と言いました。あのときは本当に悲しかったです。

母に話せば私以上におろおろするだけなので、症状のことも話していないし不安な気持ちなんて絶対に言えません。

良く考えてみたらイエローページで女医さんがいる皮膚科を探せばいいんだと気が付いて病院を探し当てました。

今も治療は続いています。良くなったり悪くなったりしていますが、以前より気分は明るいです。

今診てくれている先生は、皮膚科の腕の良し悪しはわかりませんが、出産したときの話を時々してくれるので好きです。

乳首の状態が悪くても、毎日おっぱいを絞って冷凍保存し、温めて哺乳瓶に入れて赤ちゃんにあげる方法もあるし、人口の乳首をおっぱいにあてて授乳する方法もあると、具体的な解決策も話してくれました。

私は結婚願望があるわけではないし、子どもがほしいわけでもないのに「授乳できない女になりたくない」というこだわりみたいなものがあって、けっこう焦っていたのかなと思います。

今はそれが少し減ったような気がします。

赤城智美

NPO法人 アトピッ子 地球の子ネットワーク専務理事/事務局長。
アトピー・アレルギー性疾患の患者とその家族、子どもや女性の暮らしを支援することをとおして、人と自然が共生し多様な価値を認めあい、誰もが共に生きることができる社会の実現をめざして活動する、発足18年目のNPO法人。電話相談、調査研究、イベント企画立案と実施、講師派遣、執筆、電話相談窓口開設や開設後のサポート、他商品開発や表示についてのアドバイスも行っている。 Webサイト「食物アレルギー危機管理情報(FAICM)」運用中

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