偶然の出来事がきっかけで信頼関係が築けたと思います

[アトピー・ノート] 赤城智美

2015年5月11日 [月]

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たぶんインフルエンザだったと思います。高熱が出て1週間くらいの間ずっと抗生物質を飲んでいました。

それまでは、アトピー性皮膚炎で全身が傷だらけの感じで傷のないところも粉をふくような状態だったのに、高熱が下がって体調が戻った頃には、皮膚の状態もとても良くなっていました。

高熱の間、ほとんどレトルトのおかゆしか食べていなかったので、それが良かったのかもしれません。いや抗生物質が良かったのかも…。

本当の理由はわからないまま、急いでいつも行っている皮膚科を受診しました。

先生は「悪くなって診せに来る人は多いけど、良くなった!って飛んでくる人はめずらしいね」と、とても喜んでくれました。

このチャンスにパッチテストをやってみようということになり、アレルゲンをいろいろ調べてみました。

結論から言うと、あまりたいした結果は出ず、その後の治療にもあまり変化はありませんでした。

でも、私にとっての収穫はありました。その時皮膚科の先生は、今まで以上に一生懸命になって「皮膚がすっきりきれいなうちにやれることをやっておこう」と努力してくれて、以前とは比べ物にならないくらいに、たくさん私の話を聞いてくれました。

信頼できるお医者さんに初めて出会ったと思いました。

良い状態をキープするために何をすべきかをいっしょに考え、やれることを二人三脚でやってきたと思います。

高熱の後のすっきりした状態は徐々に元の状態に近づきましたが、それでも以前よりはずっといい感じです。

たまにいつもより悪くなったときは、とにかく先生と話し合うようになって、まあまあ、納得できる状態をキープしています。

赤城智美

NPO法人 アトピッ子 地球の子ネットワーク専務理事/事務局長。
アトピー・アレルギー性疾患の患者とその家族、子どもや女性の暮らしを支援することをとおして、人と自然が共生し多様な価値を認めあい、誰もが共に生きることができる社会の実現をめざして活動する、発足18年目のNPO法人。電話相談、調査研究、イベント企画立案と実施、講師派遣、執筆、電話相談窓口開設や開設後のサポート、他商品開発や表示についてのアドバイスも行っている。 Webサイト「食物アレルギー危機管理情報(FAICM)」運用中

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