アトピー性皮膚炎の自分がきらいと書いてあった

[アトピー・ノート] 赤城智美

2015年4月06日 [月]

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小学生の頃の文集を見つけたので読んでみたら「アトピー性皮膚炎の自分が大嫌いだ」と書いてありました。

小学生の時にこんなことを書いていたなんて、すっかり忘れていたので、今更ながらビックリしました。

でも確かに、症状が出て何週間も薬を塗ったり、薬を飲んだり、お風呂上りに自分の肌をしみじみ見たりすると、「あーいやだなあ」と憂鬱な気分になります。

気分が落ち込んでひどいときは、「もしもアトピーじゃなかったら、ぜったい楽しい人生だったに違いないのに~」と悔しい気持ちになります。

だから「自分が大嫌い」と書いた昔の自分の気持ちに妙に揺さぶられてしまって、文集を見てから数日間はとっても落ち込みました。

もっと無邪気な小学生でいたかったなあ、昔も今も結局変わらないってことなのかぁと、ぐるぐる思いを巡らせていました。

不思議なもので、何日も鬱々しているうちに「何で自分が大嫌いだったの?アトピー性皮膚炎以外にだっていいところはいっぱいあるのに」「きっといつか好きになれる日がくるよ」と、昔の自分に向かって前向きなエールを送るようになりました。

他人が聞いたらおかしいかもしれないのですが、昔の自分を諭したり励ます気分がいっぱいになってしまって、結果的にはなんだか元気になりました。

赤城智美

NPO法人 アトピッ子 地球の子ネットワーク専務理事/事務局長。
アトピー・アレルギー性疾患の患者とその家族、子どもや女性の暮らしを支援することをとおして、人と自然が共生し多様な価値を認めあい、誰もが共に生きることができる社会の実現をめざして活動する、発足18年目のNPO法人。電話相談、調査研究、イベント企画立案と実施、講師派遣、執筆、電話相談窓口開設や開設後のサポート、他商品開発や表示についてのアドバイスも行っている。 Webサイト「食物アレルギー危機管理情報(FAICM)」運用中

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