忙しいとアトピーがひどくなるのは当たり前?

[アトピー・ノート] 長谷川敏子

2015年3月16日 [月]

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以前、取材のためにアトピー体験者やそのご家族にお会いしたエピソードをお伝えしました。

その中で複数の人に共通していたこと、そして私が共感したことが「仕事が忙しいときにアトピーがひどくなる」ということです。
私自身の体験については、前回のコラム「仕事の波とアトピーの波」で紹介していますので読んでみてください。

取材でお会いしたのはいろいろな職業の方々でしたが、不動産関連、広告関連、IT企業に勤務など、いずれも仕事を聞いただけで「忙しそう」と思う方もいました。

仕事が忙しいと朝から深夜まで働いて生活が不規則になり、帰宅が遅いので睡眠時間が少なくなったり、時間がないので栄養を考えたバランスの良い食事ができなくなります。また、人間関係などで大きなストレスを抱えてしまった時期とアトピーがひどくなった時期が重なっているという方もいました。

このようなお話を聴きながら「私もそうだな。」と共感していたのですが、ある方が私に言いました。
「仕事でストレスを感じたからアトピーがひどくなったと、自分に言い訳をしていたんじゃないかと思う。」
その方は、仕事が忙しかったときにアトピーがひどくなり、その後会社を退いてから徹底的に自分の体と向き合って、アトピーを良くした方でした。

アトピーが良くなってから改めて考えてみると、ストレスとアトピーの悪化を自分で勝手に結びつけていたのではないかと言うのです。

私はこの言葉にハッとしました。私もアトピーがひどくなると「仕事で忙しいから」「ケアする時間がないから」と言っています。
忙しくても時間がなくても、掻かなければひどくはならないはず。
仕事中に無意識に掻いてしまうクセをやめて、忙しくてもアトピーに負けない自分になろうと思います。

長谷川敏子

1971年、山形県生まれ。生後間もなくアトピーを発症し、小中高校時代は悪化したが、現在は軽度。琉球大学卒業後、琉球放送報道部ニュース番組のリポーターとなり、多数の現場取材、原稿執筆、ナレーションを担当した。学生時代から15年間沖縄に住んだ後、2006年、東京に移住。現在、フリーランスのライター、話し方講師、司会者として活動中。

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