仕事の波とアトピーの波

[アトピー・ノート] 長谷川敏子

2015年2月23日 [月]

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みなさんはどんなときにアトピーの症状がひどくなりますか?私は先日、久しぶりにステロイド剤に頼らなければならないほどアトピーの症状がひどくなりました。その原因はおそらく「仕事」です。

私はフリーランスのライターなので仕事は一定ではなく、忙しいとき時はかなり忙しいのですが、時には平日でも連休が取れるくらいにヒマなこともあるくらい、かなりの波があります。

アトピーがひどくなるのは、やはり忙しいときです。

たくさんの仕事のご依頼が一気に来ることがあり、とにかく時間がないので食事は簡単なもので済ませ、入浴もシャワーだけにしてしまいます。さらに日中に取材をして夜に原稿を書くということが続き、睡眠時間を削って原稿を書かなければならず、必然的に寝不足になります。

どうやらこれが私のアトピーがひどくなる大きな原因のようです。

アトピーの方の多くは、眠くなったときにかゆくなるという経験をしているのではないでしょうか。寝不足になると、眠くなったときのように体がポカポカしてきます。「かゆい、眠い、集中できない」その状態が寝る前だけではなく日中も、しかも何日も続くのです。これは本当にツラいのですが、フリーランスのライターに有給休暇はないので休むわけにはいきません。原稿を書いているときはパソコンに向かって常に文章を考えているので、仕事をしながら無意識に患部を掻いてしまい、まさに「掻きながら書く」という状況です。そんな状況がしばらく続くと、アトピーの症状がいつの間にかひどくなってしまいます。

そして仕事が落ち着くと、たっぷり睡眠時間を取って寝不足を解消し、ゆっくりお風呂に入ってしっかり薬を塗り、ガサガサ、グジュグジュになってしまった皮膚を労わってあげます。数日間であっという間に良くなるので、治ったアトピーの患部を見ながら「このまま完治してくれればいいのに…」と、いつも思うのです。

長谷川敏子

1971年、山形県生まれ。生後間もなくアトピーを発症し、小中高校時代は悪化したが、現在は軽度。琉球大学卒業後、琉球放送報道部ニュース番組のリポーターとなり、多数の現場取材、原稿執筆、ナレーションを担当した。学生時代から15年間沖縄に住んだ後、2006年、東京に移住。現在、フリーランスのライター、話し方講師、司会者として活動中。

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