あれがアトピーのスイッチだったんだと思うことがある

[アトピー・ノート] 赤城智美

2015年1月07日 [水]

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就職してすぐの頃は特に何の問題もなかったのですが、研修で1カ月間だけ行った先が、常に強酢酸の臭いがしている場所でした。

研修が終わってから徹夜でレポートを出したり報告会があったりと忙しい何日間が終わるころには、全身にアトピー性皮膚炎が広がっていました。

私の皮膚の状態を見て「幼稚園以来の出来事だ」と母親も言っていました。

お盆休みを取る時に上司に頼んで1週間続けて休めるようにしてもらって、いったんは良くなったのですが、それ以来、寝不足が続いたり決算の時期にいらいらする日が続くとばーっと悪くなったりします。

特に何が原因ということもないと思うのですが、きっとあれがスイッチだったんだなあって思います。

まとめて休暇をとったら一度は良くなったのだから、いっそ仕事をやめてみようかなと思うときもあります。

仕事は3年目になりました。

就職活動をあんなにがんばったのだから、やめるのはもったいないと思うこともあり、揺れ動いています。

同期入社の人は、私が研修に参加した後にひどくなったことを知っているので、「無理するなよ」とか「こっちを先に仕上げたほうが、効率がいいよ」などと、アドバイスや声援を送ってくれます。

最近、それが自分の支えになっていることに気が付いて、もう少し頑張ってみようかなと思う時間が増えてきました。

赤城智美

NPO法人 アトピッ子 地球の子ネットワーク専務理事/事務局長。
アトピー・アレルギー性疾患の患者とその家族、子どもや女性の暮らしを支援することをとおして、人と自然が共生し多様な価値を認めあい、誰もが共に生きることができる社会の実現をめざして活動する、発足18年目のNPO法人。電話相談、調査研究、イベント企画立案と実施、講師派遣、執筆、電話相談窓口開設や開設後のサポート、他商品開発や表示についてのアドバイスも行っている。 Webサイト「食物アレルギー危機管理情報(FAICM)」運用中

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