アトピーとドライヤーで皮膚が改善!? 前編
[アトピー・ノート] 横井謙太郎
2014年11月17日 [月]
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ご存知の方も多いかもしれませんが、「掻く」「破る」と書いて「掻破(そうは)」と読みます。
漢字を読めば、あ!なるほど!掻いていることを言うのかと想像がつきますが、実は掻いているシーンだけを指しているわけではありません。
「掻破行動」と言うのですが、掻くまでには一連のクセのような行動があります。みなさまも無意識に掻いているということありませんか?
少し難しいかもしれませんが、とても重要なことなのでぜひイメージだけでも掴んでもらえればと思います。
いつも掻いているシーンというのがパターン化されていると思いますが、「掻きだす前にどんな行動をしているか?」ということを知ることがとても重要です。
先日、僕も自分の行動であることに気づきました。
お風呂上りに髪の毛をドライヤーで乾かしながらブラシでとかしているときのことです。そのブラシで首の後ろをガリガリと掻いているのです。これ、僕にとってはかなり無意識に掻いていて、まずはそのことに気づくことが意識化につながり掻く頻度を減らしていくきっかけとなります。
僕のケースの場合、「ドライヤーで乾かしながらブラシで掻く」ですから、この掻きだす前に何をやっているかをみることが大切になります。答えは簡単ですよね、そうです「ドライヤーで髪を乾かしブラシで掻いている」ですよね。
この行動に変化をつけることで掻く回数を激減させることができました。
具体的にどうしたかと言うと、先が尖っているものから丸みのある柔らかいブラシに替えました。そうするとほとんど首には傷つきませんし、いつもと全く違う感覚になるため掻く量そのものも激減しました。
かゆみを我慢するということではなく、無意識を意識化して行動パターンを変えることで湿疹を良くしていくというイメージになります。
次回は、この行動パターンの変化のつけ方についてお伝えしたいと思います。
横井謙太郎
生まれつきアトピー性皮膚炎があり、重度の症状に苦しんだ時期もあったが、現在は軽度まで改善。様々な治療を試し、今度は自分が支えになりたい「100人のアトピーの人がいたら、100通りの良くなり方がある」との想いからNPO法人を設立。アトピーサロンの定期的な開催、アトピーの人たちの夢を叶える「ドリームウィッシュプロジェクト」をはじめ、最近はメンタル面のサポートとしてカウンセリング事業にも注力。
NPO法人アトピーを良くしたい(http://atopyrecording.org/)