ステロイドの種類と使い分け

[アトピー・ノート] 松峰啓真

2014年10月17日 [金]

おすすめアトピー記事

かゆみや炎症がつらい時に、処方されるステロイド外用薬。

様々な製品がありますが、薬による強弱、使い方をご存知ですか?

今日は、代表的な薬とその分類をご紹介します。

代表的なステロイド外用剤の薬効による強弱の分類 (今日の治療薬より改変)

※商品名、薬物と濃度の順で記載

Strongest(最強)

  • デルモベート、プロピオン酸クロベタゾール(0.05%)

Very Strong(かなり強力)

  • リンデロンーDP、ジプロピオン酸メタメタゾン(0.064%)
  • マイザー、ジフルプレドナート(0.05%)
  • ネリゾナ、ジフルプレドナート(0.05%)
  • アンテベート、酪酸プロピオン酸ベタメタゾン(0.05%)
  • フルメタ、フランカルボン酸モメタゾン(0.1%)

Strong(強力)

  • リンデロンV、吉草酸ベタメタゾン(0.12%)
  • ベトネベート
  • ボアラ、吉草酸デキサメタゾン(0.12%)
  • リドメックス、吉草酸酢酸プレドニゾロン(0.3%)
  • エクラー、プロピオン酸デプロドン(0.3%)
  • フルコート、フルオシノロンアセトニド(0.025%)
  • プロパデルム、プロピオン酸べクロメタゾン(0.025%)
  • メサデルム、プロピオン酸デキサメタゾン(0.1%)

Medium(中等度)

  • ロコイド、酪酸ヒドロコルチゾン(0.1%)
  • キダベート、酪酸クロベタゾン(0.05%)
  • アルメタ、プロピオン酸アルクロメタゾン(0.1%)

Weak(弱い)

  • オイラゾンD、デキサメタゾン配合剤
  • プレドニゾロン、プレドニゾロン(0.5%)
  • テラ・コートリル、酢酸ヒドロコルチゾン(1%)
  • オイラックスH、ヒドロコルチゾン

ご自身で使用している薬はありましたか?

ステロイド外用薬は、塗布する部位、症状に応じて、使用する種類が変わります。
例えば、顔の皮膚は薬を吸収しやすいので、他の皮膚の部分よりも弱めのステロイドが処方されます。

また、使用期間は、症状に応じて変えていく必要がありますので、適切な使用方法は、医師、薬剤師に積極的に確認しましょう。

外用薬のより詳しい記事はこちら

松峰啓真

ファルマボタニカ株式会社 研究開発部 品質管理室 室長
薬剤師。東京理科大学卒。2年間の米国留学を経て、アレルギー専門クリニックの処方箋取り扱い薬局で薬剤師として勤務。2008年より現職に就任。アレルギー対応スキンケア製品の輸入販売、自社開発製品の品質管理・製品開発に携わる。2010年にオーガニック植物を使用した精油とスキンケアのブランド「Organique」の立ち上げに参画し、現在はアサイーオイルをはじめとする高機能オイルの研究に注力している。マスターズ水泳でも活躍中。

記事の見出し、記事内容、およびリンク先の記事内容は株式会社QLifeの法人としての意見・見解を示すものではありません。
掲載されている記事や写真などの無断転載を禁じます。

興味のあるタグをクリック