夏バテに美味しい秋茄子

[アトピー・ノート] 須永晃子

2014年9月03日 [水]

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ナスは、いわゆる「なりもの」と呼ばれる果菜のため、キュウリやゴーヤなどのように体をクールダウンしてくれる作用があり、のぼせや暑さに弱い人におすすめの食材です。

夏ばて気味で食欲が低下しているときは、生姜などの薬味とともに、冷製のナス料理などを食べると心地いいでしょう。

しかし食べ過ぎには要注意。冷え症体質の方や妊娠中の方は体が冷えすぎないように、塩や味噌などで味付けした加熱料理のほうがおすすめです。

ナスに含まれる成分、コリンは血圧を下げたり、血管を強化したり、胃液の分泌を促したり、肝臓の働きをよくするなどの効果があります。

ナスの皮色である紫黒色の色素であるアントシアニンや実に含まれるクロロゲン酸は免疫力UPとアンチエイジング効果の抗酸化物質です。

さらに、ナスには発ガン物質が体内で働かないようにする作用があることが研究されています。口から腸まで消化器系全般の炎症をしずめる効果があります。神経の興奮を抑えたり、神経痛や関節炎の痛みをしずめたりするのにも、効果を発揮します。

「秋なすは嫁に食わすな」という言葉は、秋になって昼夜の温度差が大きくなり、果肉がしまって一層美味しさが増す秋なすをお嫁さんには食べさせないという意地悪な意味で解釈されることが多いようです。

しかし、ナスによって体が冷えて子供ができなくなるのを心配した姑の思いやりの言葉という説もあります。

体の冷えすぎてしまうと代謝も滞り、アトピーの症状も悪化してしまう心配もありますので、食べ過ぎには十分注意し、夏バテ対策に上手に活用して、美味しい秋茄子を味わってくださいね。

須永晃子

米国代替医療協会認定ホリスティック・ヘルス・カウンセラー
ヒーリング・フード・コンサルタント。津田塾大学英文学科卒業。東京大学大学院農学生命科学研究科農学国際専攻環境経済学研究室にて「有機農業」を研究。農学修士。”心身のホリスティックな健康を保つ”「ヒーリング・フード」をコンセプトに、講演やセミナー・イベントを開催。食生活とライフスタイルのアドバイスを中心としながら心身の健康改善に導く<ホリスティック・ヘルス・カウンセリング>を行う。著書『心を癒すたべもの ヒーリング・フード』、『リアル・オーガニック・ライフ』等。

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