アトピー改善の近道とは!? 後編

[アトピー・ノート] 横井謙太郎

2014年4月23日 [水]

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コーピング

本日も引き続きアトピーを改善させるための3つの大切なことをお伝えしたいと思います。

  1. セルフモニタリング(観察)
  2. レコーディング(記録)
  3. コーピング(対処)


先日お話したセルフモニタリング。私の例でいうと、

玄関を開けて、靴を脱ぎ、廊下を通って、寝室の椅子に座り、テレビをつけてから、服を脱ぎ、足を組んでから右手で右足を掻き、左足に移り、首と顔をこするといったことを無意識にやっていました

これがいつものパターン(クセ)です。
このいつものパターン(クセ)を変化させることがコーピング(対処法)となります。
私の場合、寝室の椅子ではなく、リビングのソファに座る場所を変え、帰ってすぐに服を脱ぐのではなく、しばらく服を着たままにし、テレビを観ることをゲームをするに変えました。それだけで、ずいぶんと、このシーンにおいての掻く量は激減しました。それでも掻くときは掻くし、他のシーンでも掻いていたりするのですが、まずは掻く量が多そうなシーンから一つずつ徐々につぶしていくようなイメージです。
掻くことがダメなのではありません。掻いてもいいんだけど、掻く量を少し減らしてみるという意識から始めると良いと思います。
他の事例をいくつか紹介します。

ケース1

入浴後、バスタオルで体を拭きながら擦る(こする)→バスタオルを使わず、ぬれたままバスローブを着る。→そのことにより擦らなくなった。

ケース2

就寝してから掻く→寝る前にアロマをたいてリラックスし、眠たくなってから布団にもぐりこむ。→そのことにより、眠りが深くなり掻く量が減った。

ケース3

リビングでテレビを観ながら掻く→テレビに目印になるシールを貼り意識化する。その上で、掻く回数を数える。→意識化されているので掻く量が減った。

これは例ですので、自分流のコーピング探しをぜひしてみて下さい。
大切なことは、掻いてから対処するのではなく、掻く前の対処法を考えておくことがとても大切です。なぜなら、みなさんも経験あると思うのですが、かゆみのスイッチが入り掻きだしたら、冷やそうが何しようが、もう止まらないですよね。快感物質がでているので当然です。
それでは、セルフモニタリング、レコーディング、コーピングを実践してみて下さい。できることから少しずつで良いと思います。
みなさまのアトピーが早く良くなりますように。

横井謙太郎

NPO法人アトピーを良くしたい代表
生まれつきアトピー性皮膚炎があり、重度の症状に苦しんだ時期もあったが、現在は軽度まで改善。様々な治療を試し、今度は自分が支えになりたい「100人のアトピーの人がいたら、100通りの良くなり方がある」との想いからNPO法人を設立。アトピーサロンの定期的な開催、アトピーの人たちの夢を叶える「ドリームウィッシュプロジェクト」をはじめ、最近はメンタル面のサポートとしてカウンセリング事業にも注力。
NPO法人アトピーを良くしたい(http://atopyrecording.org/)

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